ヤクルト・小川泰弘、26日からの阪神戦で今季初登板へ
巻き返しのピースがそろい始めた。上半身のコンディション不良で離脱していたヤクルト・小川泰弘投手(33)が22日、1軍に合流。神宮外苑で行われた投手練習に参加し、キャッチボールなどで調整した。 「けがをしたことはすごく残念ですが、必要な時間だと自分に言い聞かせてトレーニングしてきた。ここからが大事だと思う。1試合でも多くいい投球ができるように」 チームは23日の広島戦(神宮)から9連戦が予定されている。前半戦の山場を迎える中でエースが帰還。「呼んでいただいたので、しっかり気持ちを入れてやるだけ。結果を恐れずに投げていきたい」と目の色を変えた。20日には主将の山田が下半身の故障から1軍復帰しており、戦力が整ってきた。 小川は開幕投手の筆頭候補だったが、3月上旬に上半身のコンディション不良を訴えて離脱。ノースロー期間を設けるなどリハビリを続け、5日のイースタン・リーグのオイシックス戦(ハードオフ新潟)で実戦復帰した。2軍戦での3試合はいずれも金曜日に先発。26-28日の阪神戦(甲子園)での今季初登板が見込まれる。 昨季まで5年連続で20試合以上登板した右腕。2軍で長い時間を過ごすのは久しぶりだった。1軍舞台を目指して鍛錬する若手と汗を流し「改めてここ(1軍)で戦えるありがたさ、健康に野球ができるありがたみを感じた」と新たな気持ちでマウンドに立つ。 チームは借金4で最下位に沈む。「チームがうまくいかないところも(中継で)見ていた。なんとか力になれるように投げたい」。浮上のキーマンとなる。(武田千怜)