羊文学、涙の横アリ メジャーデビューから4年、初のアリーナ単独公演に絶叫「ありがとう」 7月からアジア&全国ツアー発表「3人が大きな柱になって羊文学を支えたい」
男女3人組バンド、羊文学が21日、横浜アリーナで初のアリーナ単独公演を行い、自身最大規模となる約1万2000人を熱狂させた。昨年にTBS系アニメ「呪術廻戦」のエンディングテーマ曲「more than words」で知名度を上げた注目株で、同曲など18曲をパワフルに熱唱。終演後に7月にアジアツアーの追加公演、8月30日から全国ツアーを行うことを発表した。 【写真】羊文学の新アーティスト写真 急成長の実力派バンドが横浜のエンタメの聖地で躍動した。 爆音と同時にメンバーが登場すると、約1万2000人のボルテージは早くも最高潮に。ボーカル兼ギター、塩塚モエカは「横浜アリーナ、ありがとう!」と絶叫。初めて立つステージで「短い間ですけど、みんなでワクワクしていく!?」と呼びかけると、大歓声が巻き起こった。 羊文学は2020年にメジャーデビュー。透明感あふれる歌声にメッセージ性の強い歌詞、エッジの効いた重厚なサウンドで人気を集め、昨年3月の「CDショップ大賞」でアルバム「our hope」が新人部門で大賞に選出。同6月には台北で初の海外単独公演を成功させた。 「呪術廻戦」の第2期「渋谷事変」のエンディングテーマ曲を担当し、国内外での知名度が急上昇。6日に終了した初のアジアツアーは全7公演のチケットが完売するなど勢いをつけてきた。 今公演もわずか3分でチケットが売り切れる人気ぶり。喜びを体現する全力パフォーマンスでヒット曲「永遠のブルー」「光るとき」など18曲を披露した。 塩塚は「こんなに広いのに、一人一人がそばにいるような感じがして、すごく温かくて。ずっと応援してくれて本当にありがとうございます」と涙を流して感謝し、ベースの河西ゆりかは「3人が大きな柱になって羊文学を支えたい。これからも羊文学をよろしくお願いします!」と笑顔。 ドラムのフクダヒロアは「次はガーデンシアターだったり、東京ドームだったり、決まってないですが、皆さんの希望になれば」と意気込み、ファンを喜ばせた。 終演後には7月にアジアツアーの追加公演(4都市)と8月30日から全国ツアー(12都市)を行うことを発表し、精力的な活動が続く。羊の爆走は止まらない。(納村悦子)