米国株式市場=S&P・ナスダック上昇、エヌビディア決算に注目
Abigail Summerville [18日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。トランプ次期政権による政策変更が有利に働くとの見通しから電気自動車(EV)大手テスラが買われた。20日に発表される半導体大手エヌビディアの第3・四半期決算に注目が集まっている。 投資家は半導体需要や今年の市場の上昇を主にけん引してきた人工知能(AI)ブームの持続可能性を評価することになる。 エヌビディアの株価は、新たなAI向け半導体「ブラックウェル」にサーバー接続時の過熱問題が発生しているとの報道を受けて1.3%下落した。 BMOファミリー・オフィスのキャロル・シュライフ最高投資責任者(CIO)は「エヌビディアはマグニフィセント・セブン(超大型7銘柄)で決算発表する最後の1社だが、業績と注目度の幅が広がっている」と指摘。その上で「注目に値するが、1─2四半期ほど前のような勢いは感じられない」と語った。 テスラは5.6%上昇。トランプ次期大統領の政権移行チームが、自動運転車に関する規則緩和を目指しているというブルームバーグの報道が材料になった。 業種別ではエネルギーが1.05%上昇し、S&Pを押し上げた。一方、工業は0.17%安とアンダーパフォームした。 シュライフ氏は「トランプ氏が指名した新たな閣僚から発言が増えるまでは、多くのセクターがかなり不安定になる可能性がある」との見方を示した。 薬局チェーン・薬剤給付管理(PBM)大手、CVSヘルスは5.4%上昇。グレンビュー・キャピタル・マネジメントとの合意で、取締役会に新たに4人の役員を追加すると発表した。 重要な年末商戦を控え、消費の強さを測る上で、今週はウォルマート、ロウズ、ターゲットなど大手小売企業の決算も注目される。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.71対1の比率で上回った。ナスダックでは値上がりと値下がり銘柄の比率が1対1だった。 米取引所の合算出来高は149億4000万株。直近20営業日の平均は141億2000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 43389.6 -55.39 -0.13 43431.89 43505.66 43297.57 前営業日終値 43444.99 ナスダック総合 18791.81 111.69 0.6 18717.93 18865.28 18672.3 前営業日終値 18680.12 S&P総合500種 5893.62 23 0.39 5874.17 5908.12 5865.95 前営業日終値 5870.62 ダウ輸送株20種 17144.73 -83.14 -0.48 ダウ公共株15種 1043.79 9.97 0.96 フィラデルフィア半導体 4888.77 55.18 1.14 VIX指数 15.58 -0.56 -3.47 S&P一般消費財 1736.3 14.6 0.85 S&P素材 577.99 4.22 0.74 S&P工業 1172.47 -1.97 -0.17 S&P主要消費財 866.57 5.69 0.66 S&P金融 830.62 1.87 0.23 S&P不動産 271.52 2.27 0.84 S&Pエネルギー 729.64 7.6 1.05 S&Pヘルスケア 1651.83 0.02 0 S&P通信サービス 328.32 3.39 1.04 S&P情報技術 4487.36 9.36 0.21 S&P公益事業 404.36 2.9 0.72 NYSE出来高 9.45億株 シカゴ日経先物12月限 ドル建て 38365 + 105 大阪比 シカゴ日経先物12月限 円建て 38340 + 80 大阪比