為替取引レンジをドル高方向に突破すれば介入あり得る-山崎元財務官
山崎氏は、マイナス金利解除後の円安進行について、市場の期待に反して「日銀が緩和的な環境を続けると言い続け、データを見ながら正常化の道をとるという当たり前のことが言えていないのが最大の要因」と指摘。「マイナス金利を解除している以上は、他の中央銀行と同じように正常化ができると思っていた海外のファンド勢と見通しが大きく違った」と述べた。
当局も「明らかに円安修正が起こってしかるべきだという気持ちは非常に強い」とし、米国を説得できる材料があるからこそ「強気で介入ができる状況」とも語った。「155円になっても介入しないというのは完全に通貨当局の信任を失う」との見方を示した。
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Emi Urabe, Erica Yokoyama