鉄道の跡「廃線敷」を歩く! 明治時代の高い技術が目の前に…旧篠ノ井線の跡地を整備しトレッキングコースに
トンネルを出ると、廃線当時の鉄道の設備が残された空間が現れます。 村では道の草刈りはするものの、設備はできるだけそのままの状態で残す方針です。 【飯塚アナ】「この電柱は昭和48年と書いてありますから、50年前くらいのものですね」 山間地を切り拓いた路線で、地滑りなどの災害にも悩まされた旧篠ノ井線。 川沿いに線路が走っていた区間には、土石流などを防ぐ石積みのえん堤が築かれました。 そしてレンガ造りの橋脚がそのまま残る「第二倉鹿川橋りょう」は当時のレールの上に歩道が整備され、渓谷の景色を楽しみながら渡ることができます。 【飯塚アナ】「このあたりも線路が通ってたっていう雰囲気が残ってますね」 「映画・スタンド・バイ・ミー」を思い起こすと話す飯塚アナ、 次に訪れたのは明治35年に作られた旧第一白坂(しらさか)トンネルです。 これも四角いレンガをアーチ状に積み重ねて作られた全長45メートルのトンネル。 飯塚アナ、筑北村の山越さんも明治時代の技術に感心しきりです。 【飯塚アナ】「いまのトンネルはコンクリートで鉄筋も使って固めるものなので、つくり方はなんとなく想像できるんですけど、四角いレンガを積み重ねてアーチ状の物を作るというのがどういう仕組みなんだろうと。すごいですね、昔の人の知識は」 【山越さん】「そうですね、当時の技術は本当にすごいと思う たぶんアーチ式にすることで崩れないんだと思います」 旧第一白坂トンネルは砂利が敷かれて、歩きやすくなっています。 そして、筑北村と安曇野市の境にある旧第二白坂トンネルの手前が今回、整備しているトレッキングルートの終点。 トンネルの中には入れませんが、横には人が通れるほどの道が。 トンネルを横から見ることができるようになっていて、あとから数メートル、付け足されたことがわかります。 もともとのトンネルの入り口が土砂崩落で埋まってしまうおそれがあるため、あとから延長したのです。 さらに、トンネルの上にはレンガで水路が作られ、土砂を川へ流す仕組みになっています。
【山越さん】「これもおもしろい造りになっていて、水路なんです。土砂が流れてきたのがここを通って川に流れていく」 【飯塚アナ】「水路までレンガなんですね…土砂崩落が多い地域だから、対策が必要だったんですね」 筑北村は村内に残る廃線敷(はいせんしき)のうちふたつのトンネルを含む、およそ600メートルの区間で今後も整備を続け、トレッキングルートとしてアピールする考えです。 【筑北村観光課・山越さん】「新しいものを作っていくことは可能なんですけど、なかなか近代遺産は見ることがないので、ぜひこういう機会にこちらを訪れて見ていただければと思います」
信越放送
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