兵庫県警察本部＝神戸市中央区

　ブレーカー交換で適正な工事をせずに代金をだまし取ったとして、兵庫県警生活経済課と兵庫署などは１６日、詐欺の疑いで、神戸市長田区の飲食店経営の男（２５）を逮捕した。 【写真】ＢＴＳメンバー名乗り「日本に行くよ」、女性２人から現金だまし取る 　逮捕容疑は昨年７月、電気工事に必要な免許などがないにもかかわらず、大阪府八尾市の女性（５３）に「ブレーカーをこのままにすれば漏電して火事になる」などと伝え、工事代金として２５万円をだまし取った疑い。調べに「電気工事をした記憶はない」と否認しているという。 　同課によると、女性はネット広告を見て修理などを依頼したが、実際に訪れたのは、広告とは違う社名を名乗る男だった。工事後も不具合が続いたため別の業者が調べたところ、原因は修理部分とは別で、男が工事した部分は、配線がむき出しで感電の危険性が生じていたという。 　同様の被害は複数の消費生活センターに相談が寄せられており、同課は、男による被害は少なくとも２０２２年１２月～昨年１２月に大阪府や兵庫、和歌山県で１５件に上るとみている。このうち兵庫県内の１件では、工事後に出火したという。