まこデラックス山、4度目頂点 北海道福島町「女だけの相撲大会」
【福島】千代の山、千代の富士の2人の横綱を輩出した福島町の母の日恒例イベント「第30回記念 北海道 女だけの相撲大会」が12日、福島大神宮境内鏡山公園の土俵で開かれた。道内外の21~51歳の力士62人がトーナメントで争い、「まこデラックス山」こと西山まこさん(29)=知内出身、東京都在住=が2019年以来通算4度目となる優勝を飾った。
町観光協会(石岡真会長)の主催。女性の神様をまつる川濯(かわそ)神社の創建500年を記念した1991年に始まった。福岡出身者ら道外勢、町内で働くベトナム出身の技能実習生らがそれぞれユニークなしこ名で出場し、初戦の勝敗でA、Bの2ブロックに分けて争った。会場は観客1500人の”満員御礼”。呼び出しも務めたタレントの小橋亜樹さんらがゲストとして盛り上げた。 西山さんは17年に初出場初優勝し、18、19年と大会3連覇した実力者。新型コロナ禍で3年間中止を挟んだ後の昨年は準決勝で敗れて3位。雪辱を果たすための今大会はAブロックを順当に勝ち上がった後、決勝の相手となった「彩聖丸(あやせまる)」こと山内彩聖さん(26)=鹿部=を土俵際で寄り倒すと、西山さんはガッツポーズで喜んだ。 知内などから親族や友人らが西山さんの応援団を組んで声援を送った。母のひとみさん(57)は「みんなのためにも勝ってくれて最高」と喜んだ。西山さんは「昨年の悔しさがあって優勝したいと思ってきた。応援に感謝している」と笑顔を見せた。 山内さんは初出場だった昨年に続いての準優勝で、「昨年より無意識に硬くなって、柔らかな動きができず、決勝も踏ん張れなかった。来年また来ます」と誓った。 大会は両者が組み合ったまま譲らない大一番や立ち合いの”優しい当たり”など、さまざまな熱戦に勝者も敗者も笑顔があふれた。Aブロック3位は「マッスル桜」こと高橋綾子さん(45)=札幌=、Bブロックは出場経験豊富な「あかね山」の沢口あかねさん(43)=北斗=が優勝。準優勝は「ヨルシミ山」の松本亜紀子さん(49)=札幌=、3位は「成田山」の成田有香さん(37)=函館=だった。
函館新聞デジタル