信楽高原鉄道の列車事故 法要を前に清掃
BBCびわ湖放送
42人が亡くなった信楽高原鉄道列車事故から来週14日で33年。法要を前に10日、甲賀市の新入職員らが慰霊碑やその周辺の清掃作業を行いました。
事故は、1991年5月14日に起こりました。甲賀市信楽町の線路内で、信楽高原鉄道の列車と、当時、世界陶芸祭のため乗り入れていたJR西日本の列車が衝突。42人が死亡、600人以上が負傷しました。慰霊碑周辺で行われたきょうの清掃作業には、この春採用された甲賀市の新入職員や信楽高原鉄道、そしてJR西日本の社員ら、およそ70人が参加しました。
毎年5月14日の追悼法要を前に行われるこの活動。地元で起こった悲惨な事故を伝え、安全を守る立場である市の職員や鉄道会社の社員としての自覚を促すことを目的に行われています。甲賀市職員は「5月14日に遺族が訪れるので事故のことを忘れていない、安全について考えているということを少しでも示せたらと思い、行った」。JR西日本の社員は「事故で得られた教訓『手順やルールを徹底する』ということで安全最優先の鉄道を築きたい」と話しました。信楽高原鉄道列車事故の犠牲者追悼法要は、来週14日に営まれます。