【小倉競輪・GⅠ競輪祭】小林泰正「体の使い方とか気づいたこともあった」
大阪・関西万博協賛として行われる小倉競輪G1「第66回競輪祭」(19~24日)とガールズG1「第2回競輪祭女子王座戦」(19~21日)が迫っている。今年大ブレークした小林泰正(30=群馬)が当大会で目指していることとは…。 同期の友・真杉匠を追いかけ続けてきた。レベルアップして近づいたと思っても、さらに先を行かれ、また頑張る。その繰り返しで今年は飛躍のきっかけをつかんだ。 6月には地元前橋でG3初制覇を完全Vで決めた。ただ、優勝を手繰り寄せることができたのは真杉が突っ張り先行で別線を完封してくれたおかげで、勝った喜び以上に「今後は真杉や森田(優弥)に前後逆でやらせてもらえるようにしたい」との思いを募らせた。 しかし、予期せぬアクシデントに行く手を阻まれた。平塚G1オールスター目前の8月上旬に練習中の事故で横突起骨折。それでも「レースで走らないと感覚が戻らない」と戦場に立ち続けた。10月弥彦G1寬仁親王牌や11月小倉G1競輪祭を見据え、いばらの道こそが近道と考えたからだ。 好調だった前半戦に比べて「6割」の状態で臨んだ8月末の小田原G3や9月の宇都宮G2共同通信社杯は走りも着も本来のものとはほど遠かった。だが、その過程で得るものもあった。万全ではない中で試行錯誤したからこそ「体の使い方とか気づいたこともあったし、引き出しが増えた」という。 真杉とはスケジュールの都合がつけば一緒に練習し、走りだけでなくセッティングの相談にも乗ってもらっている。「前を回せるぐらい強くなってくれ」。そんな友からのリクエストに一日も早く応えるため、初参戦の競輪祭では積み上げてきたキャリアとノウハウをいかんなく発揮する。
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