『Dの食卓』が発売された日。飯野賢治氏が手掛けた先駆的3DCGアドベンチャー。リアルなローラの顔が忘れられない【今日は何の日?】
文:ウワーマン ※本記事は、2023年4月1日にアップした記事を再編集したものです。 【記事の画像(3枚)】を見る 不気味な精神世界を彷徨う名作ホラーアドベンチャー いまから29年前の1995年(平成7年)4月1日は、『Dの食卓』が3DOで発売された日。 本作はワープによる探索型アドベンチャーゲームで、ゲームデザイナーの故・飯野賢治氏が脚本・監督を務めた。当時はまだ3DCGのムービーをふんだんに使ったゲームは珍しく、対応ハードがどちらか言えばコア向けな3DOだったのにも関わらず、発売前から非常に話題になっていた作品。サスペンス・ホラーテイストなストーリーが映画のような演出で臨場感たっぷりに描かれており、多くのプレイヤーたちは画面に釘付けになってしまった。 主人公は金髪の美女ローラ。本作を象徴するキャラクターなので、『Dの食卓』で遊んだことがなくとも知っている人は多いのではないだろうか。髪の毛まで細かく表現されている姿は、当時としては非常にリアルで「ゲームもここまできたか」と驚かされたものだった。 まだまだドット絵の2Dゲームがヒットしていた時代だったことを踏まえると、いかに時代の最先端を走っていたかがわかりやすいかもしれない。なお、1995年に開催されたマルチメディアグランプリ'95では、『Dの食卓』が通商産業大臣賞を受賞している。 ゲームの目的は、精神世界の古城に迷い込んでしまったローラを、さまざまなトラップを回避し、仕掛けの謎を解きながら脱出させること。リアルタイムの2時間以内に脱出させなくてはならず、時間を過ぎてしまうとゲームオーバーというシビアな設定なのもユニークだった。探索中にタマムシを見つけると、ローラの閉ざされた記憶の一部を垣間見ることもできた。 3DOで先行発売された後、1995年7月28日にはセガサターン版が、1995年12月1日にはプレイステーション版がそれぞれ登場。後にコンプリートグラフィックス版やディレクターズカット版といったバージョン違いも発売されている。ドリームキャストでは続編の『Dの食卓2』も発売された。 いま本作で遊ぶのであればSteam版かGOG.com版が手っ取り早いが(タイトルは『D: The Game』)、残念ながら日本語に対応していない。GOG.com版は下記を参照のこと。
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