SEO専業で初の上場企業、アウンコンサルティング・信太明代表取締役CEO ネット検索順位上げ…インバウンドの次は「レジデント」
【トップ直撃】 インターネットの検索結果で特定のキーワードの順位を上げるSEO(検索エンジン最適化)。日本でまだSEOという言葉が使われていない時代から独力で開発し、事業化したのがアウンコンサルティングだ。SEO専業では初の上場企業として創業25年を迎え、日本企業の海外進出支援(アウトバウンド)や訪日外国人(インバウンド)向けの需要に応えている。信太明代表取締役CEO(55)は、新たな事業展開についても語った。 ――SEOを手掛けるようになったきっかけは 「SEOは米国では1996年ごろに生まれた技術といわれています。私はそれを知らずに、99年ごろから顧客から要望もあって、検索エンジンで上位に入るにはどうすればいいかを発想しました。約1800個の仮説を考えて、その中から約200個のルールを見つけて、顧客に提供したら実際に検索の順位が上がったんです。米国でSEOというのがあることを知ったのは半年から1年後でしたが、やり方は基本同じでしたね」 ――海外向けSEOが得意だそうですね 「日本語検索のSEOもやっていますが、参入企業が多く、低価格競争になりがちです。当社は2008年ごろから海外拠点を置いているので、英語や中国語、韓国語などいろんな外国語に特化したSEOやソーシャル系の広告を手掛けるようになりました。グローバルマーケティングが私たちの主力事業です」 ――顧客の企業としては海外進出が簡単にできるメリットが? 「アウトバウンドでは、現地法人を置くとコストがかかるので、まずはホームページを作って反応を見てみましょうと提案することもあります」 ――SEOでどのぐらいの効果が期待されますか 「みなさん基本的に検索順位の上位10位以内を要望されます。例えば『デジタルウオッチ』や『スポーツウオッチ』は競合が多いキーワードですが、そこで10位以内に上がると相当のインパクトがあります。われわれも何かの単語を検索したときに上から10番目ぐらいまでしか見ないことが多いですよね」 ■例えば「色」と関連付けて