浦和、堀之内聖SD「常に優勝争いする」 クラブ退社→プロ契約 強調した自身の「一番の武器」とは…
J1浦和は16日、新たに就任した堀之内聖スポーツダイレクター(SD)と戸苅淳フットボール本部長の記者会見をさいたま市内のクラブハウスで行った。 20年シーズンから新設されたフットボール本部で強化責任者を務めた土田尚史前SDが昨年末に、西野努テクニカルダイレクターが今月15日に退任。後任として、この日就任した堀之内SDは「自分にできることは選手を支え、強くて魅力あるチームを作っていくことに尽きる。そこに精進していきたい」と決意を語った。 さいたま市出身の堀之内氏は2002~11年に浦和でプレー。主力DFとして06年のJ1優勝、07年のACL制覇などに貢献した。横浜FCと山形を経て、13年限りで現役引退後は浦和のクラブスタッフに就き、17年からフットボール本部で強化担当を務めてきた。 クラブには「年始から僕のキャリアプランについていろいろと相談に乗ってもらってた」と明かしたが、SD就任の打診は数日前だという。「大きなプレッシャーと責任を非常に感じましたが、大きな喜び、絶対にやってやろうという強い気持ちを持った」。自ら志願して浦和レッドダイヤモンズ株式会社を退職し、プロ契約を結び「一つの覚悟、決意を示せるかなと思った」と明かした。 これまで強化担当として国内外のスカウト、契約含めた交渉業務、アカデミー連携などを務めてきた。23年は3か月間、昨年は1か月間にわたり欧州各国に滞在し、各クラブや強化担当者から様々な知見を得た。「僕の一番の武器は、周りの人間に恵まれていること。フットボール本部にいるスタッフやクラブスタッフに恵まれている。彼らとともにやっていくことが大きな成果につながるし、僕はそういう仕事の仕方をしたいと思ってる」と話した。 J1優勝を掲げ、ヘグモ新監督が就任した今季リーグ戦は8試合を終えて3勝2分3敗の11位につける。堀之内SDは「クラブの目標としては、常に優勝争いをするっていうものがある。選手理念にも書かれてるが、サッカーを極め・勝利を追求するっていう言葉がある。1試合1試合の積み重ねが、勝ち点となり、優勝というものに届くか届かないかというものだと思う。目の前の1試合にフォーカスし、日々のトレーニングからステップアップしていけたら」と力強く見据えた。
報知新聞社