「危険感じなかった」86% 福島県田村市の自動運転バスの実証運行
福島県内の公道で初めて自動運転バスの実証運行を行った田村市は運行結果の概要を発表した。14日間の利用者は630人で、アンケート回答者のうち「もう一度乗りたい」「やや乗りたい」と答えた人は合わせて94%に上った。 JR船引駅北口発着で昨年12月9日から22日まで、船引高や医療機関、商業施設などを巡る2ルートで無料運行した。定員10人の電気自動車を使用し、利用者は1日平均約45人、乗車率は56%。通学・通勤用を想定した早い時間帯の便は乗車率は33%、日中便は67%だった。 アンケートは全体の24%に当たる151人が回答した。利用者の年代は40代が27%で最も多く、10~30代、50代はそれぞれ15%ほどだったが、アンケートはLINE(ライン)で乗車予約をした利用者からの回答が多く、実際は高齢者の割合がもっと多いとみられる。「危険を感じなかった」は86%、「感じた」は14%だった。 運行結果は市のホームページで紹介している。市は利用しなかった人にもアンケートをするなどして分析を進め、自動運転バスの本格導入について検討を進める。