「燃える炎」春呼ぶヨシ焼き きらら浜自然観察公園【山口】
山口市阿知須の新光産業きらら浜自然観察公園(原田量介園長)で2日、ヨシ焼きが行われた。市内外から訪れた多くの人が雪のぱらつく寒さの中、燃え上がる炎を眺めた。 野鳥や昆虫の生息地であるヨシ原の害獣や雑草を処分し、丈夫なヨシが育つ環境維持を図るため、2007年度から毎年実施。4㌶の面積を持つヨシ原を年に1度、東西半分ずつ交互に燃やしている。今年は東の海側の2㌶だった。 同公園の職員がビジターセンター近くのヨシから着火。風の動きに気を付けながら、周りの水路に沿ってさらに火を付けていった。野鳥やまぐちや協力団体の伊藤園山口支店、積水ハウス山口工場、同公園ボランティア葦の会の計89人が、水路を越えて園路や桟橋に燃え移らないよう、ひしゃくなどで水を掛けていた。 保護者に連れられた子どもたちは、熱風と灰を伴う火の迫力に驚きつつも「池が真っ赤になっている」と楽しんでいた。多くのカメラマンが燃え盛る炎の映える写真を撮影しようと、絶好の位置を探して駆け回っていた。 川野知孝君(小郡小3年)は「大きな炎はとても怖い感じもしたが、近くで見れて楽しかった」と話した。