津波想定し避難訓練 東北初、電動小型モビリティー活用 福島県いわき市
福島県いわき市の総合防災訓練(地震・津波編)は16日、市内各地で行われた。四倉地区では東北大災害科学国際研究所やトヨタと連携し、東北地方で初めて電動小型モビリティーを使った津波避難訓練を繰り広げた。 訓練は三陸沖を震源とするマグニチュード9・0の地震が起きたとの想定。市民ら約1560人が参加した。四倉地区では時速6キロ程度で動く電動小型モビリティー6台を活用し、高齢者が車両に乗って津波避難ビルまでの約1キロの公道を移動した。参加した四倉町上仁井田の渡辺正美さん(77)は「スムーズに移動できた。高齢者の避難の足としては有効だと思う」と語った。 電動小型モビリティーは運転免許が不要で、高齢者の買い物や通院などの移動手段として普及が見込まれている。市は今回の訓練の結果を検証する。