今週後半は再び西~東日本で大雨の恐れ 東京も熱帯夜が続く 夜の熱中症にも注意
2週目7月1日~6日:東京も熱帯夜 寝苦しい夜のスタート
期間後半も本州付近に梅雨前線が停滞するでしょう。 7月1日(月)は、低気圧が日本海から北海道付近に進み、この低気圧から延びる前線が本州の日本海側付近に延びる見込みです。北海道は大雨になる恐れがあり、前線のかかる日本海側の地域も雨脚が強まるでしょう。 2日(火)以降は、梅雨が明けている沖縄では、晴れる日が多くなりそうです。東北から九州にかけては、曇りや雨の日が多くなるでしょう。まだ先のことなので、梅雨前線が延びる位置はブレがあるため、雨の降る日や地域など変わる可能性はありますが、暖かく湿った空気が流れ込みやすい状態は続くため、大雨になることもありそうです。線状降水帯が発生するような、警報級や災害級の雨になる可能性もあるため、最新の情報を常にチェックするようにしましょう。梅雨のない北海道も短い周期で気圧の谷が通過するため、雨の降る日がありそうです。 最高気温は、東北から九州、沖縄は連日のように30℃以上の予想です。内陸など35℃くらいまで上がることもあり、熱中症には常に警戒が必要となるでしょう。また、最低気温を見てもらうとわかるように、東京や名古屋、大阪、福岡では25℃以上の熱帯夜の日も多くなる見込みです。寝苦しい日が増え、夜でも熱中症の危険度も増すでしょう。寝る前に水を飲んだり、枕元に水を用意するなど、対策をするとよさそうです。
熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。 まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。 衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。 水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。 ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。
日本気象協会 本社 牧 良幸