両者への声援で後楽園が揺れた!新井丈が山内渉に逆転KO勝ちで修斗史上初の2階級同時制覇を達成【修斗】
プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2023 Vol.7」(11月19日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「世界フライ級チャンピオン決定戦」で同級世界1位の山内渉(FIGHT FARM)と同級世界暫定1位で世界ストロー級王者の新井丈(和術慧舟會HEARTS)が対戦し、新井が3Rに逆転KO勝ちを収め、修斗史上初の2階級同時制覇を成し遂げた。 試合は1Rから体格で勝る山内が厳しい打撃で新井を追い込む。新井は劣勢に追い込まれながらも持ち前の強打でダウンを奪うが、いつものように仕留めきることはできず。激しい打撃戦に後楽園ホールは両者の応援団の熱狂に包まれた。 新井は昨年9月に猿丸ジュンジの持つ世界ストロー級王座に挑戦すると、1RKO勝ちで王座を獲得。連勝中に上位ランカーを軒並み倒していたことから対戦相手が見つからず、今年3月には1階級上のフライ級に殴り込み、世界ランキング1位(当時)の関口祐冬を圧倒したうえで判定勝ち。そして今年7月に安芸柊斗(MMAZジム)を破り初防衛に成功した後のリング上で、修斗史上初の同時2階級制覇への挑戦をアピールしていた。修斗では「同一の者が同時に複数のクラスのチャンピオンになることを認めない」というルールがあったのだが、今回、新井がルールを変更させた形となり、タイトル戦が実現した。
山内は2021年7月のデビューから6連勝で世界ランキング1位に躍進。連勝の中には上位ランカーだった内藤頌貴、元フライ級キング・オブ・パンクラシストの清水清隆の名前も。前戦でヤックル真吾を破った後のリングで新井との対戦をアピールしていた。 1R、ともにオーソドックスの構え。山内が圧をかけて左フックを立て続けに当てていく。ケージを背負わせなおも左ジャブ、左フックの山内。新井は左フックを返す。山内は前蹴りから左フック。新井は右フック。山内が左フックをヒット。新井は組みに行くが山内がプッシュ。圧をかける新井に山内は前蹴りからワンツーで下がらせる。山内のプレッシャーをかわすべく足を使う新井だが、山内は逃がさない。しかし山内の左フックに新井はカウンターの右フックを合わせると山内は足がもつれる。そこに追撃の左フックでダウンさせや新井はパウンド。ここは山内はガードに入れしのぐ。猪木アリ状態から立った山内。スタンドでの打ち合いから山内がタックルも新井は切る。山内は組み付くが新井は離れる。山内は左ジャブからパンチの連打。新井も打ち返す。