⚽清水エスパルス 初の連敗で3位転落 秋田に1-3 J2第21節
明治安田J2リーグは23日、第21節の2試合が行われ、前節首位の清水は秋田に1-3で敗れ、今季初の2連敗を喫した。勝ち点は横浜FC、長崎と43で並び、得失点差で3位に後退した。 ②ソユスタ(1勝1敗)観衆6012人 秋田 7勝7分け7敗(28) 3(2―0 1―1)1 清水 14勝1分け6敗(43) ▽得点者【秋】梶谷2(3)青木(1)【清】原(1) 【評】清水は秋田に1―3で敗れ、今季初の連敗を喫した。 前半は風下になり、相手が多用するロングボールの処理に苦しんだ。押し込まれて主導権を握られ、13分に左サイドからのクロスを合わせられて失点。42分には右サイドからのハイボールを折り返され、対応できずに追加点を奪われた。 後半開始からメンバーを入れ替えたが立ち上がりにCKから痛恨の3失点目を喫した。反撃は25分のDF原の1得点にとどまった。 敵地4連敗、秋葉監督「エネルギーを結集できず」 遠方のアウェー連戦とはいえ、2試合で1得点6失点。中位のチーム相手に今季初の連敗を喫し、敵地戦4連敗となった。第9節から守り続けてきた首位から3位に転落。秋葉監督は「選手一人一人は力を出している。そのエネルギーを結集できない自分の問題」と責任を背負った。 プレースタイルが明確な相手の勢いにのみ込まれた。コーナーフラッグがなびくほど風が吹き続けるピッチコンディションで、前半は風下。相手に特長のロングボールで効果的にDFラインの裏を突かれ、前半だけで2点を先行された。 後半から選手交代に合わせてCBだったDF原を右SBに変更。「絶対に追いつく」と果敢な攻撃参加で右サイドを活性化させた。25分にコースが限られる中で放ったシュートが相手DFに当たってゴールに入り1点を返したが、「全て単発で、連動や助け合いが全くといっていいほどなかった」とチームの現状の課題を指摘する。 後半途中投入のMF松崎も長い距離のドリブルで打開を図った。「こんな(一方的な)ゲーム展開になる力関係の相手ではない。矢印を自分たちに向ける必要がある」と反省を口にする。 次節からホーム連戦だが、岡山、千葉と上位チームが続く。「選手の力を正しい方向に集約したい」と指揮官。オレンジサポーターの声援を受け、息を吹き返せるか。
静岡新聞社