「ボディビルは生き様そのもの」兵庫県出身20歳が目指す、ジュニアNo.1の座【若き関西の雄・檜皮哲希#3】
ジュラシックカップで一気にその名を揚げた檜皮哲希。弱冠20歳ながら冷静に自分の現在地を見つめ、着実に実績を積み上げてきた男が見据える、2024年シーズンの戦いとは?インタビュー最終回は、今年にかける思いを聞いた。 【動画】檜皮が実践、屈強な胸をつくる3種目
全てにおいて去年より飛躍的に磨きをかけて挑む
――競技者としては今シーズンが4年目、すっかりボディビルにのめり込んでいますが、競技の魅力や、やっていて良かったと思うことは。 「例えば一般的なスポーツって、基本的には練習をして動作が上手くなっていくことがメインになっていくと思います。ですがボディビルはやればやるほど、自分の身体の形の変化として現れてきますよね。その結果の返り方がすごく面白いなって思っています。あとは、ボディビルやってる人は情熱的な人が多くて、ボディビルの魂をすごく持ってる人がたくさんいます。そうして通じ合っていくことで仲間か増えていくところが、自分は好きですね」 ――ボディビルをやるのが嫌になったり、メンタル的に落ち込んだりすることはありませんか? 「見上げたら果てしないくらい上には上がいる世界なので、そこで『自分は才能がないんじゃないか』と少し前は落ち込むことはありました。ただ、大会に出るごとに自分の客観的な評価をいただけるので、そこで自分の立ち位置を把握して、『自分は現状これくらいなんだ』としっかり把握して次に改善に向けて取り組むことで、メンタルはかなり安定するようになりました。その積み重ねで、ネガティブな感情は減ってきてはいるかなと感じます」 ――人は人、自分は自分と。 「そうですね。今はとにかく自分ができることをしっかりやっていって、着実に実力上げていきたいと思っています」 ――漠然とした質問になりますが。檜皮哲希にとってボディビルとは? 「トレーニングだけの話だと、言ってしまえば自分の好きなことであり、趣味という感じであると思います。ただ競技としてボディビルをやるとなると、食事や睡眠などいろんな面で日常生活に絡んでくるので、そういう意味だと、『生き様』そのものなのかなと思います。唯一の楽しみ…というわけではないですが、自分がここまで本気でいられるのは、今はボディビルだけなのでこれからも続けていきたいものだと思います」