番長DeNA、CS王手! 球団初!3年連続へ2日決める 目指すは2017年の下剋上再現〝クワトバ〟連続適時打で逆転勝ち!
セ・リーグ3位のDeNAは1日、4位広島との最終戦(横浜)に3―1で逆転勝ち。広島とのゲーム差を3に広げ、2日の巨人戦(東京ドーム)に勝てば、球団初の3年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出が決まる。1点を追う四回に桑原将志外野手(31)の2点二塁打、戸柱恭孝捕手(34)の中前適時打など、6安打を集めて逆転に成功。3位からCSを突破して日本シリーズに進出した2017年に主力だったベテランが力を発揮し、〝下克上〟再現を目指す。 下克上伝説の再現へ―。ハマのベテランたちが奮起した。球団初の3年連続CS出場に〝王手〟。逆転打を放ち、お立ち台に上がったプロ13年目の桑原は「この1勝は大きい。シーズンを戦うにつれて、チーム全体が表情を見ても勝ちたいという思いが伝わってくる。そういう雰囲気で続けてやることが大事」とうなずいた。 4位広島との最後の直接対決。0―1の四回だった。1死満塁の絶好機で桑原は「外野フライでいい」と初球の変化球を振り抜くと、バットの先端で捉えた打球は右翼線際に弾んだ。2者が生還。二塁に達した背番号1は「打った瞬間、どこいった? って感じだった。もう一回打てと言われてもたぶん無理。でも結果は100点なのでよかった」と首をかしげながらも胸を張った。続く戸柱も中前適時打で続き、一挙3得点で逆転に成功した。 2日の巨人戦に勝利し、CS出場を決めれば、ファーストステージの相手は2位阪神。両軍が甲子園でCSを戦うのは2017年以来だ。荒天による〝泥んこ試合〟も戦い、阪神を下したDeNAは、ファイナルステージで広島にも勝利し一気に日本シリーズへ進出した。あれから7年。世代交代も進み、当時を知る選手も少なくなってきた中で、主力としてプレーしていた桑原と戸柱が勝負のシーズン最終盤に状態を上げてきた。 貴重なベテランの経験値。桑原が「当時は先輩に引っ張ってもらう立場だった。特に変えることはないけど、頭の中を整理してしっかり悔いのないように自分のやれることを腹くくってやるだけ」と語れば、戸柱も「(下克上が)今一番の目標というか、モチベーション。勝つことで雰囲気も良くなるし、みんなが救われるので、横浜の意地を見せられれば」と呼応した。 最大の目標に掲げてきた26年ぶりのリーグ優勝は果たせなかったが、26年ぶりの日本一を成し遂げるチャンスは残っている。まずはその切符をつかむ。三浦監督は「きょうもたくさんの方に応援していただいて、一緒に戦ってくれていますから。それでみんな頑張れている。まず明日。全員で向かっていく」と誓った。ベテランと若手の力を融合し、頂点を目指して最後まで戦い続ける。(浜浦日向)