『聖闘士星矢』ピンチに必ず現れる男「フェニックス一輝」は仲間の命を何回救ったのか?
■弟の瞬も助けられるシーンは多い! なんだかんだ弟想いのアニキ
星矢の次に3回にわたって一輝に助けられているのは、“アンドロメダ瞬”だ。 青銅聖闘士は全員兄弟だったという衝撃的な事実があるが、それを彼らが知ったのはある程度成長してからだ。しかし一輝と瞬は生まれた時から本物の兄弟として育っているため、その絆は強かった。 瞬が一輝に助けられた1回目のシーンは「双子座の幻影の巻」で、瞬がジェミニの攻撃アナザーディメンションを受けて異次元に飛ばされそうになった場面だ。一輝はデスクィーン島にいながらジェミニの頭脳にショックを与えて瞬を助けるという、とんでもない技を繰り出している。 2回目は星矢が助けられた時と同様、シャカの天魔降伏を受けた時だ。一輝はシャカと対し究極の小宇宙・セブンセンシズを繰り出し、瞬たちを助けた。 そして3回目は、ポセイドン編「怒りの報復の巻」より、瞬がリュムナデスと戦い瀕死に陥った場面でのこと。一輝はそれまでサガとの戦いにより宇宙の塵になって死んだはずだが「フェニックス一輝!! 地獄の果てよりまたもや舞い戻ってきたわ!!」のセリフとともに、堂々と復活したのである。 一輝は少年時代にデスクィーン島の修行により人の心を失い、一時は瞬たちと敵対する立場にあった。それでも瞬がピンチの時は“大丈夫か!”などと言って駆けつけており、なんだかんだいっても弟想いの良いアニキだと言えるだろう。
■沙織や紫龍もみんなフェニックス一輝に助けられている
一輝が助けたメンバーは星矢と瞬が中心だが、それ以外の主要キャストもほぼ全員一輝によって助けられている。 同じく青銅聖闘士のドラゴン紫龍も「シャカ! 神に近い男の巻 」にて、シャカの天魔降伏を受けて瀕死に陥る。しかしその後「不死鳥!!」のナレーションとともに颯爽と登場した一輝に助けられた。 また聖闘士たちの戦いを見守るアテナ・沙織も、一輝に助けられたことがある。鳥星座ジャミアンによって、カラスたちに誘拐されてしまった沙織。その後星矢によって救出されるも、ピンチに陥ってしまう。そんな時にも一輝は堂々と登場し、沙織たちを助けるのである。 ちなみに、もう一人の青銅聖闘士であるキグナス氷河は、ポセイドン編までには一輝に直接助けられるようなシーンはない。ただし「天秤座の聖衣の秘密の巻」において、氷河が凍って凍死しそうになる場面があった。この時は一輝ではなく、瞬が自らの命を犠牲にするかのように氷河をサポートし、彼を救うシーンが描かれている。 このように『聖闘士星矢』では、熱きバトルと共に、仲間同士が命をかけて助け合う場面が多く登場する。こうした仲間との絆や自己犠牲の精神が、物語を盛り上げるポイントになっているのだ。 一輝は主役メンバーである青銅聖闘士の1人だが、ほかの4人に比べると登場シーンは比較的少ない。しかしいざという時に復活し、大ピンチという場面で仲間を救って強敵と戦ってくれるのは頼もしい限りである。 一輝のことを「あれ、死んだはずじゃ……?」なんて言っている場合じゃない。どんな場面でも必ず復活してピンチを助ける男、それがフェニックス一輝なのである。
でかいペンギン