リボンを買うと子どもたちの食の支援につながります。 リボン１つで１食分、子どもたちが無料で食事をすることができる「フードリボン」の取り組みが、札幌の飲食店で始まっています。 減農薬栽培の米や道産・国産の野菜など素材にこだわった食事を提供している、札幌のカフェレストランです。 （樋口記者）「こちらの店では１つ３００円でリボンを買うと、リボン１つが子どもたちの１食分の支援につながるということです」 店内の掲示板に並んでいるのは、客が購入し寄付したリボンです。 子どもがそのリボンを店のスタッフに渡すと、リボン１つにつき１食分を無料で提供します。 これが「フードリボン」の仕組みで、利用の対象は中学生以下です。 （利用客）「食べられないものがいままだ多いので、こういうところで挑戦させるとさせやすいというか、どうしても自分だと食べてくれるものしかなかなか作らないので、とてもありがたいです」 こちらの家族は母親と中学生以下の子ども４人で来店しました。 この日の提供メニューは三食丼。 物価高のさなか、食べ盛りの子どもたちを育てる親の支援にもつながっています。 フードリボンには全国で１６６の飲食店が参加していますが、道内ではまだ札幌の２店舗だけです。 （かふぇ　ぽんこたん　薄井仁美さん）「小学校区に１つそういう店があれば、食べに行きたい子どもたちが気軽に行けるという場所ができるということなので。飲食店の皆さんもフードリボンを始めてみようかなと思ってくれる人が増えればいいなと思っています」 子どもたちの食をリボンで支援するフードリボンプロジェクト。 新たな子ども食堂の取り組みとして広がりが期待されています。