センバツ2023 広陵へエール続々 「全国制覇を」 OBが看板製作 /広島
広陵のセンバツ出場を祝う看板や懸垂幕が広島市内など各所に掲げられ、応援ムードを高めている。 塗装や看板製作などを請け負うサンエイ美工(安佐南区)の社長、山本洋志さん(45)は広陵野球部OB。校内の「出場決定」看板(縦2・3メートル、横90センチ)を手がけ、日本一を目指す後輩たちへエールを送る。 山本さんは1996年卒。高校時代に甲子園出場はかなわなかったが「中井哲之監督の指導は厳しく、練習も体力的にしんどかったけれど、野球に没頭した日々は良い思い出」と懐かしむ。 広陵の甲子園出場が決まる度、学校から看板の依頼を受ける。「母校に関わることができるのがありがたいし、もっともっと応援しなければという気持ちになる」といい「中井監督から『いつもありがとう』と感謝の言葉をかけてもらえるのもまたうれしい」とも。 サンエイ美工は学校近くあり、壁に「祝 広陵野球部甲子園出場 健闘を祈る!」の懸垂幕(縦8メートル、幅80センチ)を掲げる。生徒が通学時に通る県道沿いには、バットを構えた打者のシルエットを配した看板「頑張れ広陵球児!目指せ全国制覇!」(縦1・9メートル、横2・6メートル)を作った。打者のモデルは真鍋慧(けいた)選手(2年)。「彼はフォームがきれいで、打撃の迫力もピカイチ」 野球好きは変わらず、地元の小学生ソフトボールチーム「沼田ベアーズ」の監督も務める山本さん。広陵が甲子園に出ると必ず応援に行っており「昔のチームメートも球場に集まり、同窓会みたいになるのも楽しみ。後輩が勝つ姿を早く見に行きたい」と開幕を待ちわびている。【安徳祐】 ◇「祝甲子園出場」 駅にも銀行にも 応援メッセージは、駅や繁華街にも設置された。 JR西日本は、広島駅在来線改札口のそばにある電子看板に「甲子園でのご健闘を心よりお祈り申し上げます」と活躍を期待する言葉を表示している。 時速300キロで山陽路を駆け抜ける新幹線のぞみにちなんで「勝利ののぞみを乗せてKORYO―EXPRESSは優勝へ一直線‼」の一文も添えている。 もみじ銀行本店(中区)には「祝甲子園出場がんばれ‼広陵高校」と書かれた長さ12メートル、幅1・2メートルの懸垂幕が掲げられた。 広報担当の前川享二さん(50)は「コロナ禍でなかなか満足ゆくまで練習できなかったと思うが、甲子園で活躍して、広島を盛り上げてほしい」と応援した。