センバツ高校野球 作新学院/石橋 選手紹介/18=おわり /栃木
◇短距離走で足腰強化 作新学院 市川春之介投手(2年) 130キロの直球とカットボールなどの変化球をテンポ良く投げて打たせて取る。体の線が細く、この冬は腰にゴムひもを付けてタイヤを引っ張る短距離走を繰り返して足腰を強化。コントロールの向上につながった。 昨秋の県大会はベンチ入りできなかったものの、関東大会では2試合に登板。専大松戸戦では七回2死三塁の場面でマウンドに上がって適時打を許し、これが決勝点に。「緊張していつものように投げられなかった」と悔しさをにじませる。 西東京市で育ったが、1歳上の姉が作新学院の女子硬式野球部に入部。自分も後を追った。「大観衆で投げて自信をつけたい」とセンバツに挑む。同市立田無第二中出身。170センチ、70キロ。【井上知大】 ◇打撃の調子上向きに 石橋 仲山瑞基内野手(1年) 「誰よりもヒットを打ちたい。足の速さを生かした守備にも自信がある」と闘志を燃やす。 思いとは裏腹に、昨秋の県大会後は思い通りの打撃ができなくなり、悩んだ。「基礎を大切にしよう」と、冬はまず素振りをして、納得のいくフォームで振れるようになると、ティーバッティングに励んだ。終始力を入れて振るのではなく、ボールがバットと当たる瞬間に力を入れた方が全身をしなやかに使えることが分かり、最近は調子を上げている。「監督にも『戻ってきたね』と言われた」とはにかむ。 甲子園でのベンチ入りを目標に練習を重ねてきた。「しっかりチームに貢献して、校歌を歌いたい」。高根沢町立阿久津中出身。169センチ、64キロ。【鴨田玲奈】