春再び 選手紹介/12 高松亨有投手(1年)/渡部龍弥選手(2年) /愛媛
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> ◇7種類の球種、持ち味 高松亨有(りょう)投手(1年) 7種類の球種を使い分け、テンポ良く打者を打ち取る。秋の公式戦では中継ぎや抑えで役割を果たした。 京都府精華町出身で小学1年から野球を始め、中学から硬式を始めた。「甲子園を狙える学校に行きたい」と松山聖陵に入学。当初は体力に自信が無く、「走り込みが一番つらかった」と話すが、「信頼される選手になりたい」と黙々と練習に取り組む。 愛媛に来てからミカンを食べる頻度が増えた。「甘くておいしいんです」とはにかむ。試合前はロックバンド「ミセス・グリーン・アップル」などを聴いて集中力を高める。 ◇内外野をこなす俊足 渡部龍弥(たつみ)選手(2年) 50メートル走6・3秒の俊足を生かして秋の公式戦では3盗塁に成功。内野手と外野手の両方をこなす器用さもある。 松山市出身。中3の夏、甲子園に初出場した地元校の松山聖陵を見て、テレビにくぎ付けになった。 昨年5月ごろに間接で小さい軟骨片がはがれる「関節ネズミ」で右ひじを故障。手術を余儀なくされ、約4カ月間はチームの補助に回った。復帰後は体力低下を痛感したが練習に食らいつき、秋の公式戦ではほぼ全試合に出場。「ケガでチームに迷惑を掛けていた分、勝利に貢献できるような選手になりたい」と力を込める。【いずれも遠藤龍】