「石破さんと飲みに行きたくない」と語る自民党大物の名前は? 総裁選直前だが「プライドが高く頭が下げられない」
“本を読みたい”
これまでも石破氏は、毅然と正論を述べ政策通である一方、党内における仲間づくりが下手とされてきた。 先の関係者はこう続ける。 「今回も推薦人集めに苦戦していましたが、プライドの高い石破さんは自ら頭を下げることをしないのです。あの菅前総理だって、総裁選に出た時は自ら議員会館を回って名刺を配り歩いていましたが、石破さんは“人と会う時間があったら本を読みたい”と言ってしまう人ですから」 石破氏本人から支援を求められたという衛藤征士郎元衆院副議長(83)は、 「自民党最大の危機にあって、石破さんは“岸田政権を支えないといけない”と常々言っていましたから、あの時期(菅・武田会合)は総理に配慮していたのでしょう。これからはもう吹っ切れて、また菅さんにも武田さんにも会うでしょうし、そうなったら頼みますってやるでしょう。国のトップとして、憲法改正を実現できる男だと思います」 そう庇ってみせるが、石破氏とは新進党時代からの盟友である笹川堯(たかし)元総務会長(88)に聞くと、 「総理総裁になるためには、死に物狂いで汗をかき、説得に回らなきゃ話にならない。その姿を見れば自然と人がついてくる。そういうことが石破君は苦手といわれてきたけど、国民の期待が大きいのはありがたいことであり、応えなければいけません」 田園の稲穂が実る時期に行われる総裁選。はたして石破氏は殊勝に頭(こうべ)を垂れることができるか否か――。 関連記事【「キャッチフレーズを書け」と記者に迫り大迷惑 “パワハラ”イメージを変えたい茂木敏充幹事長】では、パワハライメージを払拭しようと躍起になる茂木幹事長の直近の動きについて報じている。 「週刊新潮」2024年8月29日号 掲載
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