ロングティー打撃を行うロッテ・中村奨吾

　パ・リーグ3位でCSファーストステージ（12日開幕、エスコン）進出を決めているロッテは7日は自主練習日。ナインは本拠地ZOZOマリンスタジアムや室内練習場でそれぞれ調整した。 　中村奨はティー打撃、ロングティーに加えてフリー打撃を約20分間行うなどバットを振り込んだ。10年目の今季は打率・232、4本塁打、27打点でレギュラーシーズンを終えた。打率は昨季の・220を上回ったものの、出場試合、安打、本塁打、打点は昨季を下回る不本意な成績。以前から数種類のティー打撃を行うなど練習法を工夫しているが、バットも他の選手から借りるなど試行錯誤を重ねてきた。シーズン終盤は、ドジャース・大谷らも使用する米チャンドラー社製バットをポランコから借りて使用。9、10月は打率・290と調子は上向いている。 　「（バットの）バランスが変わると、意識することが変わったり、スイング軌道とかも変わってくるので、今の体の使い方に合ってるのかなって思いながら使ってます」 　短期決戦となるCSの舞台は自身6度目。「やっぱり1発の、1つの流れでポンと変わることがあるので、そういったところはシーズンとは違うかなと思います」と難しさを認めつつ、「試合が近づいてきたら、自然と気持ちが入ってくると思う」と気負いはない。日本一に輝いた2010年以来14年ぶりの日本シリーズ進出へ。中村奨は「うちはギリギリ3位で滑り込みましたけど、チャンスはあるので、上のチームにしっかり食らいついて、勝っていけるようにやっていくだけ。（日本一？）もちろん、そうですね」と静かに闘志を燃やした。