「M-1決勝」節目20回目の大会で頂点獲るのは誰だ? 東西担当記者が独自予想
漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2024」の決勝が22日、都内で開催され、テレビ朝日系(後6・30)で放送される。準決勝を勝ち抜いた9組と、同日午後に行われる敗者復活戦1組による10組で頂点を争う。決勝初進出が5組で、フレッシュさもありながら特徴がはっきりと分かれた個性的なコンビがそろった。節目の20回目となる今大会。デイリースポーツの東西担当記者は、大会史上初の連覇を狙う令和ロマンと、今年がラストチャンスとなるトム・ブラウンを本命に挙げた。 【写真】 ≫URL確定 ≫URL抹消 見取り図 M-1決勝前夜祭であおり映像「なんでこんな緊張せなあかんねん」 【東・松尾舜記者】 前年から1740組も増え、大台突破の10330組が出場した節目の大会で、史上初の連覇が見られるかもしれない。準決勝では出番順が最後から2番目だった令和ロマンだったが、決勝進出を即座に確信できるほどのウケ量だった。 独特の世界観で展開するコント漫才はそのままに、王者としての貫禄が付いた。「場慣れ」という意味では、4年連続決勝進出の真空ジェシカら決勝経験組ももちろん候補に上がるが「トップバッター」で優勝した王者は段違いだ。レベルアップはとどまることを知らず、7月には22年、23年大会で準優勝に終わっていた「ABCお笑いグランプリ」を優勝した。前回優勝直後に「次も出ます」と宣言した2人の“王座防衛”が有力だ。 対抗には決勝初進出のエバースを挙げる。見た目が幼めのボケの佐々木と、反対にコワモテな風貌のツッコミ・町田の聴き心地の良い掛け合いをするしゃべくり漫才が非常に面白い。昨年の敗者復活戦でも確かなインパクトを残し、10月には「NHK新人お笑い大賞」を優勝。間違いなくこの1年で最も注目度を上げた。王者を倒す実力は十分にあると断言できる。 穴評価は同じく決勝初進出のバッテリィズ。コンビのキャラクターが分かりやすいしゃべくり漫才で、ド天然・エースの天然らしい熱血ツッコミがM-1という大会の性質にドハマリする可能性が大いにある。ヤーレンズと令和ロマンの決戦という前回の再現や、ラストイヤーのトム・ブラウンのカオス漫才、敗者復活組も見逃せない。波乱含みの様相も呈す今大会になりそうだ。 【西・鳥井裕二記者】 6年ぶりの決勝がラストチャンスとなるトム・ブラウンを本命に推す。昨年の敗者復活戦の「スナックの迷惑客を注意する」ネタは、決勝こそ逃したものの、業界内外で大きな話題に。みちおの特異なキャラがハマれば。2人を最も理解する同じ事務所の先輩、オードリー・若林が審査員を務めることも追い風とみる。 対抗は昨年準Vのヤーレンズ。昨年、初めて決勝に進出し、この1年で場数を踏んできたはず。緊張もやわらぎ、さらに緩い空気感でボケていく、楢原の手数は大きな武器だ。 4年連続での決勝進出となった真空ジェシカが穴。決勝での成績は6位、5位、5位と奮わないが、その実力に疑いの余地はない。