十両復帰の若隆景が白星発進 1年ぶりの土俵入り&締め込みに感慨「うれしい。またしっかり頑張ろうという気持ち」
「大相撲春場所・初日」(10日、エディオンアリーナ大阪) 元関脇で十両に復帰した若隆景(荒汐)が白星スタートを切った。欧勝海(鳴戸)に対し、おっつけてから左を差して出ると、最後は力強く押し出し。「前に出られたのでよかった」とうなずいた。 関取としての土俵は、右膝を負傷した昨年春場所以来。場所後に手術を受けて関脇から幕下まで番付を落とし、昨年九州場所で復帰した。「化粧まわしを締めて土俵入りして、締め込みをして土俵に上がれるのはうれしいこと。またしっかり頑張ろうという気持ちです」。1年ぶりの感触に、感慨をにじませた。 今場所前は、出稽古に訪れた関取衆とも肌を合わせた。「いい稽古ができていた」と自賛する調整ぶり。右膝を含めたコンディションも「徐々に体はよくなってきているなと思う」と手応えを口にした。引き揚げる間際の支度部屋では幕内力士たちと談笑するなど、表情も明るい。目標は「一番一番、自分の相撲を取りきること」。力を発揮できれば、気にしなくても白星はついてくる。