オーディション落選、間違い電話まで…「遅咲きのアジア系俳優」がハリウッドの最旬アイコンになるまで
4月5日(金)より公開となる『パスト ライブス/再会』で主演を務め、その繊細でエモーショナルな演技が絶賛されたグレタ・リー。おしゃれスターとしても徐々にその名を轟かせつつある彼女の、あなたがまだ知らなかった側面に迫ります。 【写真】ハリウッドの最旬アイコン、グレタ・リーの圧巻ドレス
オーディションに落ちていた!
セリーヌ監督の脚本に涙するほど感激し、絶対にノラ役をゲットしたいとオーディションに臨んだグレタでしたが、落ちてしまいます。 後日、あるプロデューサーから「エキサイティングなプロジェクトがあるので緊急で話したい」と留守電が入っており、役を手にしたかと浮足立ちますが、なんとそれはグレタ・ガーウィグ宛ての間違い電話だった……という経験も。 それから約1年が過ぎた頃、監督側から改めて連絡を受け、2人で脚本読みをし、その場で無事ノラ役をオファーされたそうです。
“あの通訳”と協働
ただし、韓国語で演技をすることになるとは想像もしていなかったというグレタ。なんとしてもこの作品を素晴らしいものにしたいと考えた彼女は、普通の言語指導スタッフではなく、2020年のアワードシーズンにポン・ジュノ監督(写真右)の通訳を務めて話題をさらったシャロン・チョイ氏(左)に協力を仰ぎます。 そして、「12歳で韓国を去り、母国語を長い間使っていないニューヨーカーが話すであろう韓国語」を意識して、ノラのセリフや発音を紡いでいったそう。作品と役に真摯に向き合っていることがわかるエピソードです。
Joji Inoue