トルコ中銀、予想外の利上げ-選挙控えリラ安定目指す
(ブルームバーグ): トルコ中央銀行は21日、予想外の利上げを実施した。地方選挙を控え、通貨リラの安定を図った。
カラハン総裁率いる金融政策委員会は、1週間物レポ金利を45%から50%に引き上げた。ブルームバーグが実施した調査で利上げを予想したのはドイツ銀行とゴールドマン・サックス・グループのみで、他のエコノミストは据え置きを予想していた。
決定発表後にリラは上昇し、対ドルで一時1.3%高となった。
リラ安が加速し、インフレ見通しが悪化したことで、中銀は引き締めサイクルの終了を宣言してからわずか2カ月後に利上げに踏み切らざるを得なかったもようだ。利上げ前のトルコ・リラは今月、対ドルで約3.7%下落し、ブルームバーグが追跡する新興国通貨の中で最悪のパフォーマンスだった。
3月31日に地方選挙を控え、懸念されるのはリラが1日で最大7%も下落した昨年の大統領選投票後の低迷の再現だ。
原題:Turkey Hikes Rates in Surprise Move to Steady Lira Before Ballot、Turkey Hikes Rates in Surprise Move to Steady Lira Before Ballot(抜粋)
--取材協力:Joel Rinneby.
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Beril Akman