学会激怒させたアマプラ『麻酔ダイイングメッセージ』、医療監修から1人の「医師名」消える
●学会の批判声明から約1週間後、医療監修の医師が病院を退職
配信側は声明の批判をどのように受け止めているのか。「不適切」との指摘について反論はあるのだろうか。 弁護士ドットコムニュースは、Amazonプライム・ビデオの運営と医療監修に名前のあった2人の医師(病院)に問い合わせた。 配信元から返答はなく、ロケ地にも利用された病院(1人の医師が所属している)は「お断りしています」と取材に応じなかった。 もう1人の医師には、エンドクレジットにも記載のあった所属先病院を通じて取材を求めたが、退職を理由に回答は得られなかった。そうした中で、この医師の名前が「医療監修」からも消えた(10月23日確認)。 そこで、非常勤医師として所属する別の病院を通じて、改めてこの医師に問い合わせたところ、「本人が対応する」(病院)ということだったが、結局、回答はなかった。 この医師には、医療監修から名前が消えた理由とともに、実際に医療監修を務めていたのかも尋ねていた。
●「隣室に人口呼吸器を用意」と公表
また、エピソード冒頭に示される注意書きにも新たに〈隣室に人口呼吸器を用意した環境下で実施しております〉と記載する変化がみられた(11月7日確認、※「人口」はママ)。 これは麻酔科学会の声明の中に、静脈⿇酔薬について「呼吸抑制のリスクを伴うため、必ず⼈⼯呼吸管理が可能な環境で使⽤される必要があります」との言及があったことを受けてのものとみられる。 「麻酔ダイイングメッセージ」の企画について、X上では「面白かった」と好意的に受け止める意見も少なくない。一方で、内視鏡検査を手がける病院から「同じ医師として非常に残念」という声も出ている。