「契約金の一部をくれ」…韓国プロ野球・前GMと監督へ逮捕状「スポンサーへ1千万裏金要求」戦慄醜聞
2月に入り、プロ野球の各球団がキャンプインした。本格的なシーズン到来でファンが盛り上がり始める中、高揚した雰囲気に水を差す事態が韓国で起きている。フロントや現場のトップであるゼネラルマネージャーと監督に、逮捕状が請求されたのだ――。 「そこは、イヤッ!」…中絶疑惑の巨人・坂本勇人「体操界の美女とメロメロ」写真 1月30日にソウル中央地裁で令状審査が行われたのは、『起亜タイガース』のチャン・ジョンソク前GM(51)とキム・ジョングク監督(51)について。韓国メディア『聯合ニュース』によると、スポンサー企業であるコーヒー販売のA社から1億ウォン(約1000万円)以上の金品を受け取った背任収賄の疑いだという。 ◆「冗談のつもりだった」 「発端は’22年のシーズンに起きた裏金疑惑でした。タイガースに所属していた主力選手BがFA権を所得。『朝鮮日報』などによると、チャン前GMは交渉過程でBに対し複数年契約を提示しこう発言したそうです。『高額の契約金を約束するから一部を私にくれ』と。Bは拒否して、チャン前GMの言動を選手会へ告発します。さらに録音されたチャン前GMの裏金要求発言が流出し、大問題となりました」(韓国紙記者) 各メディアが裏金疑惑を一斉に報じると、チャン前GMは「冗談のつもりだった」と弁明。しかし事態を重く見た選手会は「想像もできない出来事」と表明し、タイガースは同氏をGM職から解任する。検察も捜査に乗り出した。 「検察はチャン前GMの自宅などを家宅捜索します。そこで浮上したのが、スポンサー企業A社への裏金要求です。検察によるとキム監督も関与していました。2人はA社をスポンサーに選定する代わりに数千万ウォン(数百万円)を要求。さらに複数回にわたり合計1億ウォン(約1000万円)超のカネを受け取っていたとされます」(同前) スポンサー企業となってから、タイガースのユニフォームにはA社のロゴが入りホームスタジアムには社名を使った施設が作られた。さらに球場ではA社の製品をファンへ配るイベントも行われたという。 「タイガースはチャン前GMに続き、今年1月29日に疑惑について報告のなかったキム監督を解任します。2月からはオーストラリアのキャンベラでキャンプを行っていますが、指揮官不在の異例の事態に。選手たちは動揺を隠せない様子です。昨季は(10チーム中)6位と低迷しましたが、オフの補強に成功し優勝候補の一つにあげられていたためファンの落胆も大きいでしょう」(同前) 現役の監督に逮捕状が請求されるのは前代未聞のこと。2人への取り調べ内容によっては、さらなる激震が韓国プロ野球界を襲うことになりそうだ。
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