【参院選2016第一声】 社民党 東京選挙区・ 増山れな(全文)
第24回参議院選挙が22日、公示されました。7月10日の投開票に向け、論戦が始まります。東京選挙区には社民党の増山れな氏が立候補し、第一声を上げました。 参院選スタート 「東京選挙区」の各候補が第一声【動画付き】
増山:こんにちは。新宿駅の皆さん、そして集まっていただいたメディアの皆さん、ご通行中の皆さん、おはようございます。増山れなでございます。本日届け出をいたしまして、参議議員選挙、この東京選挙区より立候補いたします社民党の増山れなです。どうぞよろしくお願いします。 私、国政という大舞台に挑戦させていただいてます。実は今まで政治の世界ではなくアートやジャーナリズムの仕事をしておりました。イラク戦争中にイラクの現地を訪れて戦争の悲惨さをこの目で目撃しました。劣化ウラン弾の被ばくにより白血病になる少年たち。十分な物資がないままに死を待つだけの親子の皆さん。家にドアを蹴り破ってきた米軍に苦しめられ、お父さんがいなくなってしまう。そういったイラクの方々の思いを聞いてまいりました。 どうしてそういった私が今、この国政にチャレンジ、国政に立候補しているのか。それは今、声を上げなければ、私が見てきた戦場がこの日本で起こってしまうかもしれない、そういった強い危機感からです。多くの皆さんは戦争はテレビの先にある、自分と違う国で起こっていることと思っていると思います。しかし私はイラクの子供たち、イスラエル軍の攻撃に遭ったパレスチナの少年たち、会ってきました。 そして71年前、第2次世界大戦中にこの東京でも空襲があり、広島で、長崎で原爆が落とされ、そういった大変を聞いてまいりました。そこで感じているのは戦争のつらさというものはいつの時代も変わらないということです。私はついきのう会った人のように71年前の子供たち、今のおじいさん、おばあさんたちの思いを感じます。多くの被ばく者の方も、戦争体験者の方もご高齢となり、他界された方々がいます。だからこそ今、戦場を見た増山れな、その代弁者として戦争だけは絶対にいけない、戦争だけは絶対に起こしてはいけない。こういうことをこの選挙中も訴えていきたいと思います。 戦争は今、声を上げられれば止めることができるかもしれない。しかしこの参議議員選挙で、もし私たち社民党、そして野党の皆さんが力を出せなかったら、私たちが守り続けてきた、いえ、私たち日本人を守り続けてくれた日本国憲法というものが壊されてしまいます。ベトナム戦争のときに私たちの国では誰一人として、誰一人として殺されることがありませんでしたが、お隣の国、韓国では多くの兵士が殺され、5,000人が亡くなりました。 どうして日本で戦死者が出なかったのか。それは私たち社民党、当時の社会党の力であり、当時の野党の力であり、そして戦争を体験してこられた自民党の中にもおられた良識的な政治家の皆さん、市民の力だったと思います。集団的自衛権、秘密保護法、安保関連法、戦争法、こういった強行採決が行われ、日本の私たちが戦場に行く、若者たちが戦場に行く。そういった危険性が高まっています。だからこそこの参議議員選は本当に重要なものだと考えています。 東京選挙区は6議席あります。私はここで皆さんに約束したい。野党で全部占めようじゃありませんか。社民党ももちろん勝ちます。そして野党の皆さんも躍進して、憲法を壊し戦争を始めようとする自民党、公明党、補完勢力には1議席も渡すつもりはありません。 私、増山れな、東京選挙区より立候補した増山れなの政策を訴えさせていただきます。実はこの戦争というものと、貧困がつながっているということをイラクで学びました。なぜなら戦地に訪れていた兵士の方たちは皆さん、経済的に困窮して奨学金の借金を抱えていたり、シングルマザーだったり、そういった背景を持った方々だったからです。今、私たちの国はどうでしょうか。6人に1人の子供たちが貧困。夏休みになると給食が食べられなくて痩せてしまう。無年金、低年金のご高齢者も同じ貧困状況にあります。 アベノミクス、3年かかって行われましたが、私たちの暮らしは良くなったでしょうか。確かに大企業を中心に一部の企業では賃上げが行われました。しかし賃金上昇は物価上昇に追い付かず、実質賃金は2015年度、5年連続マイナスです。 個人所得を増やし消費を活性化させていかなければ、日本の景気回復はありません。そのためには社民党、私、増山れなは2つのことを提案したいと思います。1つは最低賃金の引き上げです。一番困ってる人たちから豊かになる。そして最低賃金、現在、東京では907円ですが、1年間働いても167万円、4割の方が世帯を支えている中で十分な金額ではありません。東京は1500円。そして全国一律今すぐ1000円、最低賃金の引き上げに取り組んでまいります。 第2に非正規雇用の正規化です。そのためには中小企業の皆さまへの支援が不可欠です。中小企業の皆さん、非正規の正規化に伴う福利厚生、社会保険料、そういった事業費負担分の一部を国が負担するという支援です。働く誰もが笑顔で雇用する、誰もが元気になる日本をつくってまいります。 私、増山れな、子育て中の母親です。母親として保育園にお世話になりながら子供たちを育ててまいりました。東京では待機児童、5359人。こういった形で保育園の増設、そして特に都市部では足りていない低年齢児の保育園を増設します。その際に保育園の面積、保育士の処遇改善、そして保育士の配備など働きやすい環境づくり、そして保育の質を高めていく、同時に行っていきます。保育士さんの処遇は月額5万円アップを提案します。 また子育てをしながら働きやすい環境づくりが必要です。育児休業の活用、休業期間の延長、休業補償の増額が必要です。また育児休業が終わったあと、職場に戻ってきたあと、配備、配置を変えられるなどの不利益を講じないようにするための対策が必要です。 介護の問題、大変深刻です。今ですら10万人の方々、介護労働者の方々が足りていません。介護士さんの処遇改善も行わなければ、2020年に人口の4割がご高齢者となる、65歳以上となるこの国、破綻してしまいます。今すぐ介護施設の増設を行っていきます。 また施設介護、在宅介護、そういったご家族とご本人、こういったネットワークをつくり、地域でご高齢者の方々をきちんとサポートする、こういった対策を行わなければなりません。介護離職者の方も年に10万人もいらっしゃいます。そういった方々の介護休業の延長も行っていきます。誰もが笑顔になれるまち、誰も1人にしないまちをつくります。 そして憲法の問題です。現在、集団的自衛権、秘密保護法、安保関連法と強行採決が進み、私たちの憲法が壊されようとしています。国民主権、平和主義、基本的人権の尊重、この憲法の魂ともいえる3つが全て、自民党の改憲草案には生かされていません。壊されてしまっています。 私、増山れな、増山れな、そして社民党はこの3つの信念をしっかりと生かし、憲法を守り抜き、戦争を起こさない。こういった社会を力強く実現していきます。ありがとうございます。 エネルギーの問題です。私はライフワークとして脱原発、訴えてまいりました。そして福島の警戒区域で家を失った被災者の方、甲状腺がんだと診断されたご家族の方の記者会見にも参加させていただき、そのお声をお聞きしました。そういった中で私、増山れなは東京電力の電気を使っていた、この東京からしっかりと脱原発を訴えていかなければならないと考えています。 本当に申し訳ないと思いました。もう私は自分が使う電気で見えない誰かを傷付ける、犠牲にする、被ばく労働者の方々に負担を強いる。そういった電気を使いたくはありません。人を生かす、環境を生かすエネルギー、経済へと日本全体をシフトさせていくことが必要です。 ドイツでは原発廃炉の現場に立ち合いました。ドイツで最も古い現場の廃炉現場です。稼電の売電利益よりもずっと多額な廃炉費用が掛かります。すなわち原発とは未来の若者たちへの負の遺産なんです。借金なんです。私、増山れな、こういった負の遺産を残さない政治を行っていきます。 そして負の遺産といえば奨学金です。若者たち、大学生の2人に1人が奨学金の借金を抱え、平均で306万円です。私、増山れな、増山れなはこの奨学金の借金を、返済を免除する枠を広げていき、借金返済に苦しんでいる方々の身に寄り添い、ブラック企業などで心や体を壊された方に寄り添います。また給付型奨学金制度を実現していきます。34カ国の先進国グループのうち、17カ国は大学無償です。学びたい人たち、誰もが学べる社会を実現するために返さなくてもいい奨学金、給付型奨学金制度を充実させていきます。 原発の核のごみも、奨学金という具体的な借金も未来に残さない。未来の子供たち、そしてその孫たちにも平和憲法を伝えていく、そういった政治を実現します。皆さん精いっぱい頑張ります、一緒に政治を変えていきましょう。ありがとうございました。