アフガン死者2445人に 地震被災地へ国連など支援
【イスラマバード共同】アフガニスタン西部ヘラート州で7日発生した地震で、イスラム主義組織タリバン暫定政権は8日、死者が2445人になったと明らかにした。ロイター通信が報じた。被災地では救助作業が続き、国連機関などは食料や医療支援を急いだ。 【写真】アフガニスタン・西部ヘラートの空撮写真 6月
地元民放トロテレビによると、州都ヘラート近郊にある300世帯超が住む村では、住民の大半が犠牲となったという。生き残った人々は、スコップや素手で崩壊した家屋のがれきをかき分け、家族の姿を捜した。 国際救済委員会(IRC)によると、重機不足で救助作業が遅れており、犠牲者がさらに増える恐れがある。 被災地では十分な医療環境が整っておらず、負傷しても治療を受けられず亡くなった人もいる。「国境なき医師団(MSF)」は、現地の病院施設に医療テントを設置し、受け入れ体制を拡充した。 国連児童基金(ユニセフ)は毛布や冬用衣料を、世界食糧計画(WFP)は食料を配布する。 タリバン暫定政権は当初、負傷者数を9240人と説明していたが、集計ミスがあり、実際は2千人超だったと発表した。