【高知】《日曜市》の漬物は…「伝統の味守りたい」「なくならないで」法改正《負担増》であきらめた店も
高知さんさんテレビ
“おばあちゃんの味”として長年愛されてきた漬物の製造販売が6月から法改正に伴い許可制となりました。6月最初の日曜市で出店者や買い物客の声を取材しました。 店の人:「ありがとう」 兵庫から: (漬物見せて)「7種類…かな、買いました」 2日開かれた日曜市。漬物の販売店は多くの客でにぎわっていました。食品衛生法の改正に伴い6月から漬物などを作る際に保健所の営業許可が必要に。自宅の台所などで調理することができなくなり、専用の加工場を設けることなど衛生管理が義務付けられました。 祖父の代から65年以上漬物を販売する野村慎一さんは製造を続けるため、220万円かけて加工場を整備しました。うち100万は高知市からの補助金でまかないましたが、自己負担分が重くのしかかります。 野村慎一さん: 「規制は仕方ないけどある程度理解してもらいたい。(規制されることの)“意味”を」 「ここで無くなってしまうということは復活は無理なので」 「日本の伝統の食文化やきみんなで守っていかないかん」 販売する漬物は4種類。どれも人気です。 常連客: 「どうなったかなと思って心配で聞きに来たんです。そしたら続けてやるっていうことやから安心しました」 「日曜市独特でしょ、田舎から持ってきて。こうしたお店がなくなるというのはとても残念ですから」 一方、冬の間3カ月のみ漬物を販売していた根小田佳代さんは製造を諦めました。 根小田佳代さん: 「3カ月のために何百万の家は建てられないからそれやったらやらないがマシじゃない」 県や高知市によりますと保健所に申請して許可を得た事業者は181件、得ていないのは少なくとも116件です。購入客からはこうした事態を嘆く声も聞かれました。 岡山から: 「こういう店があっていろんなところからお客さんも来て、買っておいしいって思えるってあると思いますからなくなってほしくない」 兵庫から: 「お話とかしてね、こうやって作ってるねんとか聞いたら楽しいですし力を感じます」 高知に根付く「おふくろの味」。伝統の味を守るために生産者の模索が続きます。
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