そもそもクライトとはなんだ？　ネットで調べると、伊勢角屋麦酒のサイトに＜クライオホップとは、ホップの苦みや香りのもととなる成分であるルプリンのみを抽出し、ペレット状にした濃縮ホップ。通常のペレットホップに比べて、少量で豊かなアロマ・フレーバーを付与することができます＞とあった。なるほど。僕は、WCBの旗艦ビール「スターウォッチャー」の中でクライオを使用している「スターウォッチャークライオ」も好きだ。香りが際立つからだろうか。

途中から雨が強くなってきたので、フジ棚の下にあるベンチに移動。同じテーブルでは、お母さんが赤ちゃん（女の子）にご飯を食べさせている。こちらは昼からビールを飲んでいるので少し気が引けたが、プラコップに入っているのがリンゴジュースやグレープフルーツジュースに見えるからか変な目で見らることはなかった。

WCBのサイトにあるクライオホップクリークの説明書きはこうだ。

＜3回も施したドライホッピングには、CRYOホップのIdaho7とMosaic、Simcoeを採用（前回から一新！）。マンゴーやパイナップル、ライチなどトロピカル満点なアロマに続き、グレープフルーツやオレンジの柑橘感。スッキリとした風味から、度数を忘れてスルスルと飲みが加速？！＞

後日、クラフトビールメモを読み返したら、なんと過去に飲んでいた。＜濃い黄色いヘイジー。香り良し。ヘイジーらしいトロピカルな甘さはあるが、すっきりした苦みもある。後味は苦み中心。アルコール度数8％＞と書いているではないか。残念。とはいえ、アルコール度数も違うし、クライオは同じでも採用したホップの種類が以前に飲んだものとは違うから、商品名は同じでも別物といえる。そう思うことにした。（随時掲載）

■鈴木　学（すずき・まなぶ）　サンケイスポーツWEB編集長。第1次東京五輪世代（第2次は2021年に誕生した）。1993年2月にサンスポの競馬担当となり、2年間のブランク（運動部デスク）を挟んで競馬にどっぷり漬かっている。現場記者時代は紙上で予想コラム「鈴木に学べ」を連載も、たまに「鈴木が学べ」に。現在は、「サンスポZBAT！競馬」にてWEB限定長編予想エッセー「居酒屋ブルース」を連載中。競馬は仕事で、クラフトビールの飲み歩きが趣味。