投票所入場券、広島県内各地で発送に遅れ 戦後最短の衆院解散に選管から不満の声も
15日公示、27日投開票の衆院選を巡り、広島県内の備後地方4市2町のうち5市町で、期日前投票が始まる16日に投票所入場券の到着が間に合わない見通しとなっている。各選管は「本人確認ができれば投票は可能」として新聞の折り込みチラシなどで周知を図る。 【画像】戦後最短の衆院解散をした石破茂首相 世羅町を除く福山、尾道、三原、府中市と神石高原町で、全ての有権者か一部に入場券の到着が遅れる見込み。選挙まで日数がなく、業者からの納品などが追いつかないためという。 約37万6千人の有権者がいる福山市は、入場券のはがきの発送が20日以降になる見通しだ。ホームページ(HP)などで遅れを知らせるほか、11日の新聞に約10万7400枚のチラシを折り込む。市選管は「短期間の選挙。いろいろな方法で伝え、投票を促したい」とする。 三原市選管は既に10日の折り込みでチラシ約2万4千枚を届けた。府中市選管は16日に折り込む選挙特集の広報に到着遅れを記載する。神石高原町選管もHPや朝夕の町内放送などで周知する。 影響は備後地方だけにとどまらない。呉市選管もこの日、衆院選の投票所入場券について、市内の約10万世帯への到着が、期日前投票の始まる16日に間に合わず、投票日間近の22~24日になる見通しを示した。
中国新聞社