阿部顕嵐、『スメルズ ライク グリーン スピリット』で初の教師役 「今年の夏を捧げました」
9月19日よりMBSのドラマフィル枠で放送される荒木飛羽主演ドラマ『スメルズ ライク グリーン スピリット』の追加キャストとして、阿部顕嵐、酒井若菜、加治将樹、金井美樹、片田陽依の出演が発表された。 【写真】加治将樹ら『スメルズ ライク グリーン スピリット』新キャスト 本作は、2011年から2012年まで『コミック Be』(ふゅーじょんぷろだくと)で連載され、2012年と2013年に「SIDE A」「SIDE B」の計2巻として単行本化された永井三郎による同名漫画を、10年以上の時を経て実写ドラマ化するひと夏の淡い青春ストーリー。閉鎖的な平成の田舎を舞台に自分のアイデンティティに目覚め、こっそり口紅を塗る少年・三島フトシと彼を取り巻く少年たちの姿を描いていく。 監督を務めるのは、『帰ってきたらいっぱいして。』(読売テレビ)などの澤田育子。脚本は、2017年版『きみはペット』(フジテレビ系) 、2015年版『南くんの恋人』(フジテレビ系)の新井友香が手がける。 平成のド田舎の学生・三島フトシ(荒木飛羽)は、“ホモっぽい”からという理由で同級生からイジメられていた。実際に男性が好きな三島は抵抗もせず、隠れてする女装だけが心の拠り所だった。ある日、三島は屋上で、以前なくした口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野(曽野舜太)を目撃する。彼は三島の使った口紅を、自らの唇に塗ろうとしていて……。 主人公の三島フトシを演じるのは、Netflixシリーズ『First Love 初恋』や『あなたの番です』(日本テレビ系)などに出演した荒木。そのほか、「本当の自分」を押し殺し、クラスで浮いている三島をイジメるグループのリーダー・桐野マコト役で曽野舜太、三島に対し強く当たってしまう、バスケ部に所属するクラスのムードメーカー・夢野太郎役で藤本洸大らが出演する。 新たに出演が発表された阿部は、都会から転任してきた訳アリな様子の社会科教師・柳田を演じる。本作で自身初の教師役に挑戦する阿部は、「10代の精神を忘れずに生きている僕ですが個人的に人生初の教師役です。今年の夏を捧げました」とコメントを寄せた。 さらに、三島の母親でシングルマザー・三島香葉に酒井、夢野太郎が所属するバスケ部の顧問で熱血教師・江戸川敏彦に加治、三島たちの学校に勤める英語教師・沢田綾子に金井、クラスメートの女子・藤井凛花に片田が扮する。 あわせて、阿部らの姿を収めた予告映像も公開。髪の毛が長いという理由でいじめられている主人公の三島(荒木飛羽)はいじめグループから逃げるように田舎のあぜ道を走っていたが追いつかれ、その長い髪の毛を切られてしまう。さらに桐野(曽野舜太)からは「俺のこと、見つめてくるんで困るんですけど」と言われたり、夢野(藤本洸大)からは「お前、なにエロい目で桐野のこと見てんだよ?」とバスケットボールを投げつけられるな散々な言いがかりをつけられる。 苦しそうな三島の前に都会から田舎に引っ越してきた優しそうな教師・柳田(阿部顕嵐)は、「何か困ったことがあったらいつでもいえよ」と言葉をかけるが、その笑顔の裏には、何か隠し持っていそうな訳アリの様子も。さらに、どこかファンキーな三島の母親(酒井若菜)、なぜか三島を抱きかかえる江戸川先生(加治将樹)と一筋縄ではいかなさそうな強烈なキャラクターたちが映し出されている。 新キャストの阿部、澤田監督、脚本の新井からはコメントも到着した。 コメント 阿部顕嵐(柳田役) Hello hello hello 素敵なキャスト、スタッフ、自然の緑に刺激を受け、楽しくメリハリのある撮影をできました。 10代の精神を忘れずに生きている僕ですが個人的に人生初の教師役です。 今年の夏を捧げました。 是非ご覧ください! 澤田育子(監督) 魅力的な原作に興奮しながら、登場人物それぞれの状況と計り知れない多種多様な思いに、いくつもの解釈の可能性を巡らせました。 その中で、三島フトシの「いつか堂々と『自分はこういう人間だ!』って言える日がくるといいな」という台詞に、最も寄り添いたいと感じました。 多感な10代の頃に限らず、大人になっても、いつだって、誰しもに湧き上がる思いかもしれない。 自由でありたいという自分と、他者に優しくありたいという自分。両立させるのは、時として非常に困難だったり。 フェアであることは難しい。 優しさと苦しさ、愉快さと困惑、強さと弱さ。豊かな大自然に囲まれながらも感じる窮屈な息苦しさは、便利過ぎる世の中にも通ずる何かであったり。 他者の感情を全て理解することは不可能だけれど、身近な誰かの気持ちに寄り添い想像することが、自由で優しい世界を構築する第一歩であり、世界平和への道となることを信じていきたいです。 スタッフ・キャスト一丸となり、大事に作り上げました。御覧頂けましたら幸いです。 新井友香(脚本) 原作の『スメルズライクグリーンスピリット』があまりにも素晴らしすぎて、崖によじ登るような思いで、脚本にトライさせて頂きました。はじき飛ばされそうな時も多々ありましたが、ここまで惚れ込める原作に向き合うのは、とても幸福な時間でした。永井三郎先生、ありがとうございます。リスペクトしている澤田育子監督、素敵なスタッフの方たち、フレッシュで魅力的な俳優の方々、関わったすべての方々と、同じ世界を共有できたことに、ひたすら感謝しております。
リアルサウンド編集部