【柏崎市長選挙】再稼働容認の現職が圧勝 反対派は・・・【新潟】
柏崎市長選挙は17日投開票が行われ、現職の桜井雅浩さんが3回目の当選を決めました。一方、反原発派は再稼働への動きが強まる中での大敗に、焦りの表情を見せています。 【動画】【柏崎市長選挙】再稼働容認の現職が圧勝 反対派は・・・【新潟】 原発再稼働を条件付きで認める現職に、再稼働反対の新人らが挑んだ柏崎市長選挙は、現職が圧倒的な大差で勝利しました。3回目の当選を決めた桜井さんは「原発再稼働は柏崎の課題のひとつに過ぎない」として、地域医療や人口減少問題を訴えてきました。 ■桜井雅浩氏 「人口減少の問題に少しでも歯止めをかけ、柏崎で働いてよかったと思えるような環境を、皆様方と議論をしながら作っていく。」 桜井さんは、反原発を掲げる相手候補が告示直前に名乗りを上げたことに苦言を呈します。 ■桜井雅浩氏 「(告示)4日前の出馬表明では、原発の問題が大事だったとしても論争さえもできなかったので、それぞれ考える必要があるだろう。」 一方、敗れた阿部さん。反原発の団体や政党が候補擁立でまとまらず、無投票を避けるために個人として出馬し戦いぬきました。 ■阿部由美子氏 「ぽっと出の無名の私に手を、握ってありがとうと言ってくださった方が数えきれないくらいいて、本当に出てよかったと思っている。これからまた4年間、私はすっきりした気持ちで原発は嫌だと言い続けられる。」 国や産業界が再稼働を強く迫る中での反原発候補の大敗。政党や市民団体の関係者は、苦悩を深めています。 ■持田繁義柏崎市議 「出遅れが一番(の敗因)。原発の不安の問題や、これからの柏崎の在り方について共闘をどうするか議論しなければならない。何とかしたいという気持ちは皆さん持っているので、共通認識はあると感じている。」 ■プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク 竹内英子共同代表 「これまでの団体で(選挙を)やっていくのは限界が来ている。新たな若い人が新たな団体を作って、私たちも加わりながら共に戦っていくことができるといい。」 阿部さんは、再稼働の是非を問う県民投票に望みをつなぎたいと話します。 ■阿部由美子氏 「明日から県民投票を求める署名を柏崎でスタートするので、このままこの勢いで署名をいっぱい集めたい。」 一夜明けて、当選証書を手にした桜井さん。「選挙結果を原発再稼働についての柏崎の民意と考えるか」との質問に… ■桜井雅浩氏 「(再稼働は)制限を付けながらも、今の柏崎や日本にとって意義があると言っている。エネルギー政策全体に対する私の考え方が、より多くの方々から理解をしていただいた。」