90年代のダイアナ妃、スキー場での美しすぎるファッションを振り返る!
ネオンカラーなどカラフルなスキーウェア、ミラーサングラスにミトン等々。おしゃれなダイアナ妃はスキー場でもセンスを発揮していた。彼女のスキーウェアスタイルに改めて注目してみる。 【写真】ダイアナ妃の美しすぎるスキールックを振り返る! 子どもの頃からスキーに親しみ、ウィンタースポーツをこよなく愛したダイアナ妃はスキーウェアにもこだわった。スキー場での彼女にスポットが当たるようになったのは、チャールズ皇太子(当時)と結婚してからだ。英国王室は毎年、スイスやオーストリアのアルプス地方へスキーに出掛けていた。ダイアナ妃は息子のウィリアム王子(当時)やハリー王子、時にはアンドルー王子やサラ・ファーガソンら義理の家族とも出かけた。今日に残る当時の写真から、彼女がゲレンデで披露していた、ポップでグラフィカルなスキーファッションをうかがい知ることができる。 ダイアナ妃のスキーウェアはあくまで実用的で、当時の一般的なウェアだ。ジャケットやスキースーツを着てさっそうとゲレンデを滑るダイアナ妃の姿は、いま改めて見ると、レトロな柄にベルト、ターコイズブルー使いなど、ヴィンテージ感が漂う。その美的感覚はメンフィス・スタイル、すなわち1980年代初頭にエットレ・ソットサスの影響の下、ミラノで生まれたデザインスタイルに直接インスパイアされたものだ。メンフィス・スタイルのキッチュなモチーフ、ポップカラー、アシンメトリーなフォルムは、今日も多くのデザイナーやブランドにインスピレーションを与え続けている。 ダイアナ妃のスタイルは細部に至るまで計算し尽くされていた。小物にもこだわり、ミトンや帽子を服の一部とマッチさせたり、小物同士を揃えたりしていた。特にお気に入りだったスキーウェアは、ピンクとグリーンのストライプが入ったブラックスーツと、胸元がクロスする赤のスーツで、どちらも何年にもわたり、着用している。オーストリアのレッヒや、チャールズ3世がお気に入りのスイスのリゾート、クロスタースのゲレンデで、ダイアナ妃はおしゃれとスキーという、どちらも彼女の得意技である"スポーツ"に興じていた。
text: Sarah Renard (madame.lefigaro.fr)