ユルゲン・クロップ氏(C)Getty images

レッドブルグループは9日、グローバルサッカー責任者にユルゲン・クロップ氏が就任することを発表した。 クロップ氏は2001年にマインツで監督業をスタートさせた後、2008年から2015年まではドルトムントを率い、2010-11シーズン、2011-12シーズンにはブンデスリーガを連覇。2015年にリヴァプール指揮官に就任すると、2018-19シーズンにチャンピオンズリーグ（CL）、2019-20シーズンにプレミアリーグ制覇を成し遂げた。 世界最高峰の名将の一人として名を馳せるクロップ氏だが、2024年夏にリヴァプールに別れを告げて以降はフリーの状態に。アメリカ代表やイングランド代表、ドイツ代表への招へいの可能性が噂されてきたが、いずれも実現には至っていなかった。 そして今回、レッドブルグループはクロップ氏がグローバルサッカー責任者に就任することを発表。事前のドイツ『スカイ』の報道によれば、実際の稼働は2025年1月1日からであり、クロップ氏はRBライプツィヒやレッドブル・ザルツブルク、ニューヨーク・レッドブルズの指導者をサポートする戦略的な役割になるようだ。スカウティングネットワークを活用してコーチや若い才能を探し、レッドブルのプレー哲学を発展させることに重点的に取り組むと予想されている。 一方で、レッドブルの契約には退任条項が盛り込まれており、クロップ氏が適切な役職を見つけた場合に退任可能とのこと。契約は2026年ワールドカップ（W杯）まで有効であり、将来的なドイツ代表監督への就任がより現実的なものになったと伝えられている。 就任に際し、クロップ氏は「我々が持つ素晴らしいサッカーのタレントを育て、向上させ、サポートしたい」とコメントした。