「若い時は勢いだけ」 バド・ホキコバペアが魅せる円熟の新武器“ハーフ&ハーフ”
バドミントン日本代表が27日から始まる国別対抗戦に向けて中国に出発しました。パリオリンピックまで100日を切ったなか、注目されるのが男子ダブルスの保木卓朗選手(28)と小林優吾選手(28)の“ホキコバペア”です。二人がつかんだ新たな武器とは? 【画像】バドミントン・男子ダブルスの保木卓朗と小林優吾 パリ五輪へ大注目!
■いい意味で手を抜いて…相手を惑わす
パリオリンピックに向けて、エールを送りたいのは…バドミントン保木・小林のホキコバペア。日本人では初となる、男子ダブルスで世界バドミントン・金メダルを獲得しました。 ホキコバペアのエールポイントは、ハーフ&ハーフです。 保木選手 「力の加減が半分ぐらいで打つっていうところが一つのハーフと、距離もシャトルが落ちる着地地点が、普通のスマッシュよりかはもっと前で落ちる。いい意味の手抜きショット」 元々、2人の最大の持ち味といえば、スピーディーで力強いスマッシュでした。 一方、パリオリンピックに向けて強化してきたのは、速度も距離もスマッシュの半分だという、ハーフ&ハーフ。一体、どんな狙いがあるのでしょうか? 小林選手 「イメージで言うと野球のストレートとチェンジアップっていう。相手は速い球が来ると待ってるなかで遅いから、タイミング合わずにレシーブのミスを誘えたり、レシーブのクオリティーを下げる意味がある」 2人のスマッシュを警戒し、後ろに下がる相手選手。ここで、ホキコバペアがハーフ&ハーフを打つと、相手は一歩が遅れ、甘いレシーブに。そこを、持ち味のスマッシュ! 最大の武器の前にハーフ&ハーフを入れることで、攻撃を有利に運べるんです。 相手目線で見てみると、打ち方の違いは、全く分かりません。スマッシュが来ると思いきや、ハーフ&ハーフ!相手はまんまとだまされてしまうんです。 保木選手 「若い時は勢いだけっていうか、スマッシュ、アタック、アタックって気持ちでやってきたんですけど、いい意味で力を抜く。手を抜くってショットにもなってると思うので」 小林選手 「フルで打つとこは打って色んなところでプレッシャーを相手に与えたいなってところで、それがいい感じではまりましたね」 ホキコバペアにエールを!パリへ羽ばたけ! (「報道ステーション」2024年4月25日放送分より)
テレビ朝日