【ボートレース】<素顔のクイーン>土屋蘭の現在過去未来「心の底からなりたいと思ったのはボートレーサーでした」
明るい性格で誰からも愛される笑顔がチャーミングな土屋蘭(19)=岡山・132期、B2級=。尊敬する8つ上の姉は土屋南。その姉の夫は佐藤翼という、まさに“ボートレースファミリー”に囲まれて、めきめきと力をつけている。姉への思い、そしてボートレースの世界に飛び込んだ理由などを明かした。そんな彼女のプライベートの素顔にも迫った。 ―ボートレーサーを目指したきっかけは? 「私が高校1年の時に姉のレースを見に行き、最後まで諦めないでレースをする姿を見て、私も姉みたいなレーサーになりたいと心から思い、この道を選びました」 ―お姉さんからアドバイスを受けることも? 「それがほとんどないですね。姉は楽観的なタイプなので、どちらかというと、翼さんからよくアドバイスをもらいますね」 ―具体的には? 「ペラのこと、各レース場の特徴を細かく教えてもらっています。メンタル面のアドバイスも受けますし、とても役に立ってますよ」 ―お姉さんとの性格は真逆ですか? 「姉は天真らんまんで、私は慎重にやっていくタイプ。姉の恐れ知らずなところはすごく勉強になるし、レースでもあきらめない姿勢は、今でもたくさん刺激を受けています」 ―幼少の頃から姉の背中を見ていた 「年が離れているので、常に大人に見えたかな。身近ですけど、私の一番の憧れの存在。レーサーとしてはもちろん、プライベートでも追いつけ、追い越せ、といつも思っています」 ―学生時代にやっていたスポーツは? 「バスケを中学から3年間やっていました。高校からはニュージーランドに留学して、夏と冬でやるスポーツが違った関係で、フリスビーを使ったスポーツやネットボールなど、色々な競技を経験できました」 ―運動神経はいい方? 「すごくいいってわけではないけど、それなりに何でもできますかね(笑)」 ―留学した理由は? 「視野を広げるためや、自分は引っ込み思案な性格だったので、そういう部分を少しでも変えたかった」 ―留学で苦労したことは? 「当時はコロナが流行していて、ホームシックにかかったり、カルチャーショックにもなった。英語を生かせる仕事も考えたけど、やっぱり心の底からなりたいと思ったのは、ボートレーサーでした」 ―6月に地元の児島でデビュー130走目で初勝利。改めて振り返って下さい 「無我夢中のレースでしたね。道中で日高(逸子)さんとのデッドヒートもありましたが、2周2Mでしっかり握って勝てたことが何よりもうれしかった。すごく自信になりました」 ―地元でデビュー初1着を決めた感想は? 「岡山支部の先輩たちの前で水神祭ができたことはとってもうれしかったし、いい思い出になりました」 ―次の目標は? 「スピードを身につけたい。積極的にレースの展開を作っていけるようなレーサーにもなりたい。そしてB1に早く昇格して、将来の最大の目標は賞金女王になることです」 ―最後にボートレースの一番の魅力は? 「男子も女子も一緒にできる競技で、年齢も関係なく、未経験者から始められるのが魅力の一つ。私もたくさん活躍して、姉とビッグレースに一緒に出ることが夢ですね」 ◆土屋蘭(つちや・らん)2004年12月27日生まれ、19歳。岡山県出身。132期として23年5月に児島でデビュー。今年6月、児島「男女W優勝戦」4日目にデビュー130走目で初勝利。趣味はスノーボード、映画鑑賞。好きな食べ物はお肉やフルーツ全般。性格は負けず嫌い。161センチ、47キロ。血液型O。次走は5日からの芦屋。
報知新聞社