【MLB】国際移籍マーケットがオープン 各球団が続々と有望株を獲得 ドジャースは他球団から予算枠調達か
日本時間1月15日午後11時、2025年度の国際移籍マーケットがオープンした。海外の有望株は16歳になった時点でメジャー球団との契約が可能になり、ほとんどの有望株は16歳または17歳で契約を済ませる。いわゆる「25歳ルール」の存在により、25歳未満の選手と契約するための予算には上限が定められており、各球団はその予算枠内で数多くの有望株を獲得していく。佐々木朗希の争奪戦から脱落したメッツは、600万ドル強の予算枠のうち500万ドルを投じ、ドミニカ共和国出身の有望株エリアン・ペーニャ遊撃手と契約した。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 米公式サイト「MLB.com」のジェシー・ボレック記者によると、同サイトの国際プロスペクト・ランキング・トップ50にランクインしている選手のうち、すでに30人近くの契約先が判明。このランキングの1位は佐々木だが、2位のジョスアール・デヘスス・ゴンザレス遊撃手は契約金299万7500ドルでジャイアンツ、3位のペーニャ遊撃手は契約金500万ドルでメッツ、4位のクリス・ロドリゲス外野手は契約金319万7500ドルでタイガース、5位のアンドリュー・サラス遊撃手は契約金370万ドルでマーリンズと契約したようだ。 佐々木争奪戦のファイナリストとなっているドジャース、パドレス、ブルージェイズは予算枠の全額を佐々木との契約に投じる可能性があるため、まだランキング上位の有望株との契約は発表されていない。 なお、予算枠はトレードに使うこともでき、各球団はもともとの予算枠の60%にあたる金額を他球団から譲り受けることができる。たとえば、ドジャースは予算枠が514万6200万ドルだが、この60%にあたる308万7720ドルを他球団からトレードで獲得することができるというわけだ。 そして、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者によると、ドジャースは予算枠を増額するために、他球団と予備的なトレード交渉を開始しているという。佐々木獲得を実現するために、1ドルでも多く予算を用意したいということだろう。他球団にとっては、余った予算枠とのトレードでドジャースから選手を獲得するチャンスとなる。