当初予定2026年度から遅れる見通し「東海環状自動車道」西回り区間で工事の遅延
名古屋市の周囲を結ぶ東海環状自動車道は、開通を目指して現在、工事が進められています。しかし、岐阜県と三重県をつなぐ西回り区間で工事に遅れが生じ、開通時期が当初予定から遅れる見通しです。 国土交通省中部地方整備局と中日本高速道路によりますと、「養老IC~いなべIC」間の開通時期が、当初予定の2026年度から遅れる見通しだということです。
岐阜、三重の両県から掘削している養老トンネル(全長4・7キロメートル)では継続的に湧水が発生し、10月に地中の水圧や土圧の影響による路面の隆起も確認されました。12月には1時間に最大約600トンの湧水を観測し、9日からは避難坑の掘削工事を停止しているといい、工事の完了時期が見通せなくなっています。
一方、「本巣IC~大野神戸IC」間でも遅れが生じています。しかし、工期を短縮した結果、橋梁工事の遅延により半年ほど遅れていた開通時期は早くなり、25年夏ごろに開通する見込みです。 岐阜県と三重県をつなぐ西回り区間が全線開通すれば、名神高速道路や伊勢湾岸道などの主要高速道とダイレクトに連結し、アクセス向上による時間や経路の大幅な短縮につながります。