ヤンキース、110回目のWSで『史上初』の悪夢…「負ければ敗退の試合で5点差を逆転負け」は99年ぶりワースト記録更新
◇30日(日本時間31日) ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6―7ドジャース(ニューヨーク) ◆デコピン、トロフィーに「お手」ちょこん【写真】 ヤンキースは地元のワールドシリーズ(WS)第5戦に逆転負けし、1勝4敗で敗退。松井秀喜さんがシリーズMVPを獲得した2009年以来15年ぶり28度目の世界一はならなかった。 ヤンキースは5回にジャッジが平凡な飛球をポロリ。さらにボルピ遊撃手が送球エラーを犯すと、右腕コールがボテボテのゴロに一塁ベースカバーできず。完全にリズムを失った後にタイムリー2本を連ねられ、一挙に5失点で同点とされた。 5点差をひっくり返されたのは、110回を数えるWSでも「負ければ敗退の試合」では史上ワースト。米オプタスタッツなどによれば、これまでの記録は1925年の第7戦でナショナルズが1回に4得点したが、7―9でパイレーツに逆転負けして敗退した「同4点差」で、今回は99年ぶりに更新された。 「負ければ敗退の試合」という条件を除いても、WSで5点差以上をつけられたチームはこれで7勝227敗、敗戦確率はわずか3・1%だ。ポストシーズン(PS)全体でも、ヤンキースの「5点リードから追い付かれ、再びリードしながら逆転負け」は、史上初の悪夢だった。 また、「5点のリードを1イニングで吐き出し、それら全てが『非自責』」だったのも、PS史上初。もう一例はやはりヤンキースで、1956年WS第2戦(対ドジャース)で2回表までに6―0とリードしたが、その裏に6失点で同点。失策絡みで、ヤンキースの先発右腕ドン・ラーセンと2番手クックス、3番手バーンは計2イニングで6失点、自責0だった。 (写真はAP)
中日スポーツ