梅沢壮一の新作映画「歩女」公開決定、黒沢あすかが不気味な“靴の生きもの”に導かれる
特殊メイクアーティストの梅沢壮一が監督・脚本・編集を担い、妻の黒沢あすかを主演に迎えて制作した映画「歩女(あゆめ)」が、8月3日より東京・K's cinemaで公開される。 【画像】不気味にうごめく“靴の生きもの”はこんな見た目 本作は、交通事故で記憶の一部がおぼろげになった女性・ユリが主人公のサスペンス。不動産屋で働きながらつつましく暮らすユリは、宮内という男が部屋を探しにやって来て以来、“靴”に対して異様な感覚を持つようになる。そして、ある日現れた不気味にうごめく“靴の生きもの”に導かれるように、彼女は自身の過去にまつわる真実にたどり着く。ユリ役の黒沢に加えて、石澤美和、川添野愛、橋津宏次郎、もりゆうり、ジャガモンド斉藤、詩歩、木村保、清水守蔵、保田ヒロシ、安保匠、三土幸敏もキャストに名を連ねた。 黒沢は「ユリは歩き続けてどこへ向かうのか。歩く自分の背中をこれほど見たこともありません。不思議な走馬灯の世界をお楽しみください」とコメント。梅沢は「消したい過去を実際に消せたらどうなるのか。どこへ誘われるのか。そんな妄想を、主人公の後ろを歩きながら体験してもらえたら嬉しいです」とメッセージを送った。 なお「歩女」の劇場公開にあわせて、同じく黒沢が主演した梅沢の短編映画「積むさおり」が、8月3日より1週間限定でK's cinemaにて上映される。 ■ 黒沢あすか コメント ミステリーな風合いを醸し出す「歩女」。これまでの梅沢作品のホラー色とは違い、あまり感情を荒立てない、ニュートラルなキャラクター作りは、新たなお芝居の感覚でした。ユリは歩き続けてどこへ向かうのか。歩く自分の背中をこれほど見たこともありません。不思議な走馬灯の世界をお楽しみください。 ■ 梅沢壮一 コメント 今作の着想のきっかけは、僕が30年前に描いた落書きでした。 立体にしようと描いた靴の化け物。 「こいつ結局かたちにしていなかったな」「こいつの使命はなんだろう」 そんなことを改めて考えているうちに、“記憶を失った人物の前にトトロの如く現れるいきもの”に辿り着きました。 歩こう。歩こう。道を進めば過去は蘇るぞ。 消したい過去を実際に消せたらどうなるのか。どこへ誘われるのか。 そんな妄想を、主人公の後ろを歩きながら体験してもらえたら嬉しいです。 (c)「歩女」ソイチウム