人馬一体の弓さばき 高照神社(青森・弘前市)で流鏑馬
かつて神事などを行っていたとされる青森県弘前市の高照神社の馬場跡で23日、流鏑馬(やぶさめ)が行われた。華やかな衣装に身を包んだ騎馬武者たちが人馬一体の巧技を披露した。 流鏑馬は市教育委員会が2018年から行っている。騎馬武者を務めたのは竹谷淳さん(52)=東京都、川井芳恵さん(49)=北海道函館市、池田茂さん(70)=同、スティーブン・ローソンさん(47)=八戸市=の4人。黄緑や青、赤などの錦の着物にシカの毛皮を履き、刀を携えた勇壮な姿で馬を操った。 長さ約130メートルの走路を土煙を上げながら駆け、40センチ四方の的を正確に射ると観客から大きな拍手が起こった。笛のような音が鳴る矢「鳴鏑(なりかぶら)」を放ち馬場を清める様子や、太刀で障害物を切る馬上武芸なども披露された。 初めて鑑賞したという弘前大学理工学部4年の大宮壯太さん(21)は「迫力がありかっこよかった。歴史的な場所で流鏑馬が行われると趣もある」と話した。