石田ゆり子が長文で西田さんを悼む「みんなが大好きだった」《追悼・西田敏行さん》

女優の石田ゆり子（55）が19日までにインスタグラムを更新。今月17日に虚血性心疾患のため、76歳で亡くなった俳優の西田敏行さんを悼んだ。 石田は「西田敏行さん。西田さんがもういないなんてとても信じたくなくて、信じられなくて、ただひたすらに寂しい。その現実を見つめることが怖いです」と書き出した。 西田さんとツーショットの時代劇でのモノクロ写真を投稿。 「『翔んでる!平賀源内』という、京都の太秦撮影所で半年もの長い期間撮影する、娯楽時代劇は私が始めて参加した連続ドラマだった。いまから35年前。着物で芝居をすることも、地方ロケのため長期で家を離れることも、何もかも初めてだった私は当時19歳だった」と振り返った。 「ほとんど素人同然の何もできない私をいつも温かく優しく、包み込むような優しさで見守って下さったのが、主役の源内先生を演じたのが西田敏行さんだった」と説明した。 その上で「撮影当時の西田さんは41歳。言葉をどんなに尽くしても表現できないほど西田敏行さんのことを、みんなが大好きだった。私がどんな稚拙な質問をしても、いつも優しく丁寧にユーモアと信念を持って答えてくれた。みんなを食事に誘って、ごちそうしてくれた。『もしもピアノが弾けたなら』をカラオケで一緒に歌った」と吐露。 さらに「『釣りバカ日誌17』の撮影では能登が舞台で、輪島に長期間ご一緒した。塗師の仕事の説明をするシーンでは、人の心にその工程が見えるように訴えるにはどうしたらいいか、とても丁寧に優しく教えてくださった…本当に温かかった。台本の中に西田さんの名前があるだけで心が躍った。西田さんが出演される作品に自分が出られることだけでうれしかった」と悲しみが尽きないようだ。 最後に「心のどこかで私は昔から、西田敏行さんが、いつかいなくなってしまうことが怖くて仕方がなかった。何十年も昔からその日が来るのが怖かった。こんなふうにある日突然,人はいなくなってしまう。こうして書いていてもとても信じられない。西田さんの周りはどんな時でも笑顔があった。みんなが幸せで楽しそうで、その中心はいつも西田さんだった。本当にありがとうございました。本当に寂しいです」と悼んだ。 ※写真は資料